キムくんのギャップ (ページ4)

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「ねえキスしてもいい？」

待ってよ。理解が追いつかないよ。いつもの女子に塩っけ満載キム君は？男友達には冗談言って窓拭きみたいな声で笑うキム君はどこ？

どれが本物のキム君？3面生でもあるの？

だって今目の前に居るキム君はフェロモンだだ漏れの色気満載キム君はだよ？死にそう私。

「僕のキャラまだ掴めてない？まあ正直僕もわかんないどれが本物の僕か。けどひとつ言えるのは純粋キャラでは無いかな。まあ僕も男だし割といい顔立ちで産んで貰ったんだから女との経験くらいぼちぼちあるよ。笑」

知らなかった。ほんとに紳士みたいな顔立ちで女の子も苦手そうだったし結構そういうのには無頓着なのかと勝手に思ってた。

『まさか、ソナちゃんとかにまで手を出したりしてないよね？』

何となく私の中でそれが気になった。

「ああ、ソナにはとっくに手を出したよ。あんまりにも私を抱いて的なめんどくさい情を醸し出すから1回抱いてやったら前に以上に俺にまとわりつくようになってウザくなったからこの前の新学期の際に関係切ったつもり。まあまだなんか関わろうとしてくるけど。」

とにかく私は混乱してしまった。実は女たらしであるキム君とその話のせいで余計に。

「そんなことよりねえ、Aちゃんキスしてもいい？僕もう待ちきれない。そんな顔しないで余計にそそる。」

いつの間にかちゃん付けになっていたり色々追いつけなくて完全に思考停止状態の私は返事を忘れていた。

気が付けば唇を取られていた。

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