『バルコニー舞踏会#臆病と強引なLOVER』 泉奏 ページ9
「先輩」
聞き慣れた少し特徴的な声に振り向けば、風紀委員の後輩である彼が直ぐそこに立っていた
黒のタキシードが彼の綺麗な白髪を引き立てていて思わず見惚れてしまう
「泉君、どうしたの？」
「先輩がバルコニーに出るところを見たので」
「泉君のパートナーはどうしたの？女性をほったらかしにするなんて関心しないわ」
「先輩に断られたのでパートナーはいません」
「あら、それはそれは」
ごめんなさいと笑えば、ムッとする彼が可愛くて、その頬をつつけば手を掴まれた
「先輩こそリード出来ないパートナーはどうしたんですか」
「やっぱり見てたのね」
踊っている時に脇に逸れてる彼と目が合ったのは気のせいではなかったらしい
しかし彼は彼氏である自分が断られた理由がどうしても知りたいらしく、黙って視線をぶつけてくる
その射抜く様な視線と沈黙に耐えきれず、隠すつもりだった本音をぶつける
「ごめんなさい
最近、あまり構ってもらえなかったから少し意地悪したかっただけなの」
「貴方の少しはいつも度が過ぎます
それに構って欲しいのならそう言ってくれればいいのに」
「私が甘え下手なこと知ってるくせに」
「おれが嫉妬深いこと知ってるくせに」
あぁ、こんな会話にさえ幸せを感じる私は重症なのかもしれない
いや、完全に重症だ
「奏、今日は月が綺麗ね」
臆病な私は回りくどいことしか出来ないから、それでも貴方が分かってくれるという自信があるから、貴方はストレートな言葉をくれると分かってるから...
「Aさん、好きです」
その甘い言葉と共に降ってくる少し強引な口付けの嵐を受け入れるのは貴方だけなの
『バルコニー舞踏会#妄想力パニック』 朴ウィト→←『バルコニー舞踏会#お坊っちゃまスキル』 榊原タツキ
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ちゃ湖(プロフ) - 樹季さん» なるほど、2ですか...今後の執筆活動の内容として視野に入れさせて頂きます。短編はネタさえ貯まれば何とかなるのでネタと気分が貯まり次第、2を書かせて頂くと思います。それまで気長に待って頂ければ幸いです。 長々と失礼致しました (2015年2月15日 10時) (
レス) id: 780105eb5c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ湖(プロフ) - 樹季さん» くだらない後書きを読んでくださったうえに、コメントでの嬉しい御言葉まで誠にありがとう御座います。選べないなんて言って頂けるとは思いもしなかったので、純粋にとても嬉しいです。 (2015年2月15日 10時) (レス) id: 780105eb5c (このIDを非表示/違反報告)
樹季(プロフ) - 私的にはとても嬉しく思います。ちゃ湖さんの決める事なので何も言えませんが１つの案として考えて貰えると嬉しいです。更新お疲れ様でした。そして長文失礼致しました。 (2015年2月15日 4時) (レス) id: 367d06e3bc (このIDを非表示/違反報告)
樹季(プロフ) - 終わられるのはとても寂しく感じますね。好きなのは選べません！そのくらいどれも好きなのです。ちゃ湖さんが良ければなのですが、この短編集の2と言うものを書かれてはいかがでしょうか。 (2015年2月15日 4時) (レス) id: 367d06e3bc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ湖(プロフ) - 妄想少女Ｍさん» ネタ切れ故のネタ使い回しなうえに勝手に御名前を載せてすみません;; 喜んで頂けて良かったです。ネタが思い付かず、更新が滞ってしまうことが自分の中で半確定してますが、頑張ります。 ありがとうございます。本当にピンチな時に御力を貸して頂きたいです！ (2015年2月9日 19時) (レス) id: 780105eb5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃ湖 | 作成日時：2015年1月2日 4時
