『馬鹿バカおばか』 泉奏 ページ39
※成人結婚済設定
「ただいま」
「おかえりなさい奏
カレーにする？シチューにする？それとも、が･い･しょ･く？♥」
疲れた体でドアを開ければ、待っていたのは馬鹿だった
一度ドアを閉めて自分の家であるか確認するが、残念なことに何処からどう見ても自分の家だ
もう一度ドアを開けて玄関に入る
「おかえりなさい奏
カレーにする？シチューにする？それとも、が･い･しょ･く？♥」
「言い訳は？」
「久しぶりにタツキ先輩ん家でぷぷっぴちゃん達とお茶をしたら時間を忘れて盛り上がってました
ごめんなさい」
素直に平謝りする、お茶をして時間を忘れ夕飯を作り損ねた妻に少々呆れつつ、頭を撫でながら何が食べたいか聞けば、駅前のパスタがいいと満面の笑みで返ってきた
本当に反省しているのかと思ったが考えるだけ無駄だと思い直し、私服に着替える
妻のAは、学生の頃から反省という言葉を知らないアキラや朴と同類の馬鹿だった
自分でも何故、彼女に惚れ、結婚まで至ったのか不思議でならないが、彼女を愛する気持ちが変わらない自分もまた、馬鹿なのかもしれない
外食する気満々だったのか、自分が帰った時から私服だった彼女は髪を整えるだけで済ませ、鼻歌を歌いながら玄関で待っている
その彼女の姿を見て専業主婦でいつも家に籠りきりだからしょうがないかと思う自分は、いつかアキラに言われた通り、彼女にだけは甘い様だ
結婚してからは2人で外に出る機会も減っていたし、馬鹿な彼女のワガママをきいてあげるのもたまにはいいだろう
「ほら、行きますよ馬鹿A」
「え？！何で急に馬鹿って言うの！？」
「時間を忘れて夕飯作らなかったのは誰ですか」
「くぅう！ちっくしょう！ぐうの音も出ない！」
「くぅは出るんですね」
「うるさいやい！バカ奏！ばーか！ばーか！」
「ふーん？おれにそんなこと言っていいんですね？」
「あ！ごめん！冗談だから怒んないで！」
「まったく...久しぶりのデートなんだから少しは女の子らしくしたらどうですか」
「で、デート？！」
あの頃と変わらない馬鹿で真っ赤な君と手を繋いで会話するのも悪くない
『世界はコーヒー、貴方はミルクチョコ』 九瓏ケント→←『私より、今日も声を』 朴ウィト
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ちゃ湖(プロフ) - 樹季さん» なるほど、2ですか...今後の執筆活動の内容として視野に入れさせて頂きます。短編はネタさえ貯まれば何とかなるのでネタと気分が貯まり次第、2を書かせて頂くと思います。それまで気長に待って頂ければ幸いです。 長々と失礼致しました (2015年2月15日 10時) (
レス) id: 780105eb5c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ湖(プロフ) - 樹季さん» くだらない後書きを読んでくださったうえに、コメントでの嬉しい御言葉まで誠にありがとう御座います。選べないなんて言って頂けるとは思いもしなかったので、純粋にとても嬉しいです。 (2015年2月15日 10時) (レス) id: 780105eb5c (このIDを非表示/違反報告)
樹季(プロフ) - 私的にはとても嬉しく思います。ちゃ湖さんの決める事なので何も言えませんが１つの案として考えて貰えると嬉しいです。更新お疲れ様でした。そして長文失礼致しました。 (2015年2月15日 4時) (レス) id: 367d06e3bc (このIDを非表示/違反報告)
樹季(プロフ) - 終わられるのはとても寂しく感じますね。好きなのは選べません！そのくらいどれも好きなのです。ちゃ湖さんが良ければなのですが、この短編集の2と言うものを書かれてはいかがでしょうか。 (2015年2月15日 4時) (レス) id: 367d06e3bc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ湖(プロフ) - 妄想少女Ｍさん» ネタ切れ故のネタ使い回しなうえに勝手に御名前を載せてすみません;; 喜んで頂けて良かったです。ネタが思い付かず、更新が滞ってしまうことが自分の中で半確定してますが、頑張ります。 ありがとうございます。本当にピンチな時に御力を貸して頂きたいです！ (2015年2月9日 19時) (レス) id: 780105eb5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃ湖 | 作成日時：2015年1月2日 4時
