『catのlunchは#スルメよりも果物を』 神生アキラ ページ22
「悪かったって、小魚アーモンド買い忘れてたんだよ
今日だけスルメで我慢してくれ」
な?そう言いながら猫を撫でるRed hairは、今日は1日平穏に過ごしたのか、いつもの定位置に絆創膏がない
と言うか、いつも同じ場所を怪我するのも少々不思議であるが、今はそんなことを気にしている場合ではない
何か面白いことが起きないかしっかり見ておかねば
それにしても、アキラはバカなのだろうか
いくら猫で鋭い歯があるとは言え、スルメは硬すぎるだろう
ほら、猫も食べにくそうにしてるじゃん
林檎でも剥いてやればいいものを
思いに耽っているとアキラが突然立ち上がった
「やっぱりスルメは食べれねーか...よし!ちょっと待ってろよ?」
ヤバいアキラがこちらに来る
ここには隠れられる程の木がないので偶然を装うしかない
私はアキラが来るタイミングを見計らって彼に声をかけた
「あれ、アキラじゃん」
「あ、A、丁度良かった
お前さ、果物切れる?」
「果物?何で?」
「そこに猫がいるんだけどさ、餌をやろうにも俺、今、スルメしか持ってねーんだよ」
知ってるよ
「だから果物とか切ってやろうと思ってさ」
「ふーん、それで丁度通りかかった私を頼ろうってわけね?しょうがないなぁ、アキラじゃ危なさそうだから切ってあげるよ」
「サンキュー!今度お前の好きなジュース奢るわ」
「男に二言はないからね」
「わーってるっつの」
本当にこの男は手がかかる
私が観察せずに通り過ぎていたらどうしていたことか
きっと手に沢山の傷を作りながら果物を切っていただろう
「猫がちょっと羨ましいな」
「何か言った?」
「んーん、何でもない」
私がここまでしてあげるのなんてアキラだけだって速く気付いて欲しいけど、私からは絶対言ってやらないんだ
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ちゃ湖(プロフ) - 樹季さん» なるほど、2ですか...今後の執筆活動の内容として視野に入れさせて頂きます。短編はネタさえ貯まれば何とかなるのでネタと気分が貯まり次第、2を書かせて頂くと思います。それまで気長に待って頂ければ幸いです。 長々と失礼致しました (2015年2月15日 10時) (レス) id: 780105eb5c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ湖(プロフ) - 樹季さん» くだらない後書きを読んでくださったうえに、コメントでの嬉しい御言葉まで誠にありがとう御座います。選べないなんて言って頂けるとは思いもしなかったので、純粋にとても嬉しいです。 (2015年2月15日 10時) (レス) id: 780105eb5c (このIDを非表示/違反報告)
樹季(プロフ) - 私的にはとても嬉しく思います。ちゃ湖さんの決める事なので何も言えませんが1つの案として考えて貰えると嬉しいです。更新お疲れ様でした。そして長文失礼致しました。 (2015年2月15日 4時) (レス) id: 367d06e3bc (このIDを非表示/違反報告)
樹季(プロフ) - 終わられるのはとても寂しく感じますね。好きなのは選べません!そのくらいどれも好きなのです。ちゃ湖さんが良ければなのですが、この短編集の2と言うものを書かれてはいかがでしょうか。 (2015年2月15日 4時) (レス) id: 367d06e3bc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ湖(プロフ) - 妄想少女Mさん» ネタ切れ故のネタ使い回しなうえに勝手に御名前を載せてすみません;; 喜んで頂けて良かったです。ネタが思い付かず、更新が滞ってしまうことが自分の中で半確定してますが、頑張ります。 ありがとうございます。本当にピンチな時に御力を貸して頂きたいです! (2015年2月9日 19時) (レス) id: 780105eb5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃ湖 | 作成日時:2015年1月2日 4時