『catのlunchは#クッキーに内緒話を添えて』 朴ウィト ページ21
「これ、タツキ先輩から貰ったんです！少しだけお裾分け！凄く美味しいんですから大事に食べてくださいよ！」
大事に食べるとはどういうことだろうと思いながら、先輩から貰ったらしいクッキーを猫の前にきちんと葉っぱを敷いてから置くのは最近は顔どころかオーラまでウザいと噂の朴ウィトだ
「あ！ダメです！これは僕のだもん！」
だもんって、アンタのキャラじゃないでしょうに...
それからずっとクッキーを食べながら、それでねそれでねと猫にひたすら話しかけるウィトを見ているのだが、何だか哀れに思えてきた
どんなに猫に無視をされても話し続け、猫に催促されればクッキーを与えを繰り返しているウィトは友達がいないのだろうかなんてバカな心配をしてしまう
どうやらその心配は表に出ていた様で、近くに落ちていた枯れ枝に気付かず踏み、音をたててしまう
猫とウィトが同じ顔をしてこちらを向く
「A先輩！」
彼は私であることを認識すると笑顔でこちらに駆け寄って来た
「こんな所でどうしたんですか？あ！もしかして先輩、迷子とか？！」
「迷子ではないよ
あそこの木の下で読書しようと思って通ったらウィトが猫と一緒に居るから何してるのかなと思って覗き見してたの」
「覗き見なんてしないで声かけてくれれば良かったのに！あ、紹介しますね！僕の友達のにゃん五郎さんです！にゃん五郎さん！この人だよ！前に話したA先輩！」
「にゃん五郎、さん」
そのネーミングセンスに苦笑を浮かべ、猫の方を見ると、私には微塵も興味がないらしく、こちらを見向きもせずクッキーを食べ続けている
「ﾊｯ!!先輩！にゃん五郎さんのことは内緒ですよ！マダムルナに見付かったら食べられちゃうかもしれませんから！！」
「人は猫を食べる習慣なんてないから大丈夫だよ」
「それでもです！」
ウィトに圧倒され思わず頷く
彼は本当にマダムが猫を取って食べるとでも思っているのだろうか..思っていなければこんなこと言わないか
そんなこと考えている内にあることを思い付いた
「ねぇ、ウィト」
「何ですかー？」
「にゃん五郎さんのこと内緒にする代わりに、にゃん五郎さんの所に行く時は私も呼んで？」
少し驚いた顔をした後に顔を太陽の様な輝く笑顔に変えて、もちろんですと元気に返事をするウィトは私の本心に気付いていないだろう
貴方と2人だけの秘密を作りたかったと言ったら
貴方に少しでも沢山会うための口実を作りたかったと言ったら
貴方は笑いますか？
『catのlunchは#スルメよりも果物を』 神生アキラ→←『catのlunchは』 選択制
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ちゃ湖(プロフ) - 樹季さん» なるほど、2ですか...今後の執筆活動の内容として視野に入れさせて頂きます。短編はネタさえ貯まれば何とかなるのでネタと気分が貯まり次第、2を書かせて頂くと思います。それまで気長に待って頂ければ幸いです。 長々と失礼致しました (2015年2月15日 10時) (
レス) id: 780105eb5c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ湖(プロフ) - 樹季さん» くだらない後書きを読んでくださったうえに、コメントでの嬉しい御言葉まで誠にありがとう御座います。選べないなんて言って頂けるとは思いもしなかったので、純粋にとても嬉しいです。 (2015年2月15日 10時) (レス) id: 780105eb5c (このIDを非表示/違反報告)
樹季(プロフ) - 私的にはとても嬉しく思います。ちゃ湖さんの決める事なので何も言えませんが１つの案として考えて貰えると嬉しいです。更新お疲れ様でした。そして長文失礼致しました。 (2015年2月15日 4時) (レス) id: 367d06e3bc (このIDを非表示/違反報告)
樹季(プロフ) - 終わられるのはとても寂しく感じますね。好きなのは選べません！そのくらいどれも好きなのです。ちゃ湖さんが良ければなのですが、この短編集の2と言うものを書かれてはいかがでしょうか。 (2015年2月15日 4時) (レス) id: 367d06e3bc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ湖(プロフ) - 妄想少女Ｍさん» ネタ切れ故のネタ使い回しなうえに勝手に御名前を載せてすみません;; 喜んで頂けて良かったです。ネタが思い付かず、更新が滞ってしまうことが自分の中で半確定してますが、頑張ります。 ありがとうございます。本当にピンチな時に御力を貸して頂きたいです！ (2015年2月9日 19時) (レス) id: 780105eb5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃ湖 | 作成日時：2015年1月2日 4時
