臆病な星の子と大精霊様 (ページ4)

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( 説明より文字多め ) by あぁむ

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あの星の子は書庫に来てからとても大人しかった

｛書庫の大精霊様視点｝

あの星の子は、最初は私を少し警戒していた.

テーブルの下に隠れてしまって、声を掛けると下を向いて蹲ってしまうから、

゛本当にこの星の子は外の世界で普通に生活できるだろうか゛と心配になっていた.

でも日数が経つごとに、星の子に変化があった.

テーブルの下には相変わらず隠れてしまうけど、身近な事を話すと相槌を打ったり

表情が前よりほんの少しだけ柔らかくなった.

私が離れている時は、時々書庫の本を読んだりもしている.

彼(?)は言わずもがな人見知りなのだろうけど、距離を縮めていくと

性格や仕草がなんとなく解る.

あぁ、彼と言っているけれど実際性別は分かっていない.

少女にも見えるけど、髪型を考えると少年にも見える.

でも声は低いわけでも高いわけでもないので無性別と捉えている.

まぁでも、彼が私をあまり警戒しなくなってくれたのは第一歩と言いたい.

今日は二階の隅っこで本を読んでいる. とても平和に過ごして…

『『遊びにきたぜ書庫さーーーーーーん！！！！』』

…………あぁ…… ゛峡谷゛の御二方が来ました…………

パ『いやーー久々だ書庫！！いつぶり！？何か月ぶり！？』

ツン『何か月はいってねぇだろ！せいぜい１～２週間ぶりだわ』

パ『そーだっけ？まあそんなことドーデモいいんだけど(笑ヶ)』

書庫『嗚呼…相変わらず御二方共元気でなにより…』

パ『あっ書庫さんちっす！！』

ツン『おーす！』

パ『いや～二週間ちょいでもこんな懐かしい感じするの何でだろ？
　ちょっと探検してくるわ(笑)』

ツン『お前書庫来たらゼッテーするよなそれ…何回目だよ…(苦笑)』

パ『覚えてねーよ！！んじゃ行ってくるわ～(笑)』

書庫『あ、ちょっと待ちなさい二階には星の子が……』

ツン『星の子？』

パ『あ？なんか言った……………』

「 ―――― 」

＊

横を向いた先に本を読んでるチビがいた

読むのに集中しきってるのか俺には気づいてない

俺はあの、いつのも奴らよりも全然雰囲気の違う星の子が

あのチビ以外が視線の中に入っていなかった

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