君の彼氏になりたい。【1】

〇 対面 ページ4

--Abe Side--

それから何日か過ぎて、
初めて生で会ったのは、
大型音楽番組の収録だった。


―――


深澤「阿部ちゃん！
リハ見に行こう！」


阿部「は？誰の？」


深澤「Aちゃんとこの！
今日出るんだよ」


阿部「まじ？
会えるね、
よかったじゃん」


深澤「だから
一緒に行こう！」



俺はふっかに連れていかれ、
AKBさんのリハーサルを
見に行くことになった。



「「よろしくお願いします！」」


深澤「あれっ...？
いない...？」


阿部「見当たらないね」


『あの〜...』


阿部「ん？ごめんね...
ってえっ？
ちょっ、ふっか！！」


深澤「阿部ちゃん
どうした...って
Aちゃん！？！？
俺、大ファンです！
会えて嬉しいです！！」


『えっ...
あぁそうですよね。
知ってます(笑)』


『知ってるんですけど...
名前が...』


阿部「Snow Manの
阿部亮平といいます。」


深澤「深澤辰哉って
言います！」


『Snow Manさん...
あっ、初めまして。
桜良Aです』


『じゃあちょっと
行ってきますね』



最初の第一印象は、
笑顔がなく
口数も少ない
先日の総選挙で
言ってた通り、
人見知りが激しい子。


あまり仲良く
なれなさそうな...
そんな感じだった。



深澤「やっぱ
かわいい！
会えてよかった〜！」


深澤「てか俺のこと
覚えてくれてた！！
嬉しいなぁ〜」


阿部「確かに
かわいいけどさぁ...
なんか無愛想って
いうか...」


深澤「人見知り
だから仕方ないよ〜」


阿部「待って、
あの子に甘くない？」


深澤「だって
大好きだもん。」


『あの阿部さんと
深澤さん...？』


深澤「Aちゃん！！
あれリハ終わっちゃった？」


『はい...
先ほどは
すいませんでした。』


阿部「あっ、
そうだ。
大学どこ出身なの？」


『一応卒業してるのは
ハーバードで
今通ってるのは
東京大学の
大学院です。』


阿部「は？！
ハーバード？！
東京大学？！」


深澤「阿部ちゃんは
上智大学院卒だよ！」


『ほんとですか？！
私、初めて高学歴の人に
会いました！！』


『阿部さん、
名前も顔も覚えました！
深澤さんも名前知れて
よかったです！』


阿部「あのさ
Aちゃんって
呼んでもいい？」


深澤「えっ！ずるい！
俺もAちゃんって
呼ぶ！」


『ふふっ、
いいですよ』


阿部「俺はね
よく阿部ちゃんって
呼ばれてる！」


深澤「俺は
ふっかって
呼ばれてるよ！」


『ふっかさんに阿部ちゃん、
これからよろしくねっ！』

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