趣味で歌い手やってたんですが、【stpr】

ぶっちゃけ５秒前 ページ8

side.satomi









"遅くなっていいから準備出来たらディスコ飛ばして"





"飯はちゃんと食ってこいよ"













きっと彼女は今日も仕事だろう。






相手を待たせまいと帰宅後すぐに連絡してきそうな彼女に先手を打っておこう、



そう思って夕方LINEを入れておく。









今日の動画投稿を済ませた18時。




トーク画面を覗くと返信はないものの既読は付いていたのでちゃんと見たらしい。








――――――さ、編集でもしながら気ままに待ちますか。









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22時を過ぎた頃、discordから通知。









"準備出来たよー(っ*˘ω˘)ﾉｼ"








なんとも気の抜ける顔文字にふ、と笑いが零れる。









すぐに通話の発信をすると数秒の無音の後小さな生活ノイズ音が聞こえた。








『おつかれー』

「おーおつかれ」

『ごめんね、お風呂入ったら遅くなった』









途中まで進んだ編集を保存しながら「大丈夫」と返す。









『動画でも作ってた？』

「まあな」

『今日は作業通話ですかね？』

「や、もう終わりにするわ」

『ふーん』









『じゃあゲームする…？』






少し声色を上げながら聞いてくるA。






それ単にお前がやりたいんじゃねぇのかよ。笑



…まあ、ゲームしながらでも聞けるしな。








「んー、やりますか」


『待ってました！』









第五やろ！新サバ使ってみたいんだよね、と声が弾んでいる。






小さくマウスのクリック音が聞こえるのできっともうソフトを起動させてるんだろう。





はいはい、と自らも起動させ画面が居館を映せばすぐさま飛んでくるチーム申請。




受理するとすぐマルチ戦のマッチング処理に入った。









「早え早えw」

『こちとらダイス貯めたいんだよ！！だからキャリーして！』

「いやキャリー要らねえだろお前」

『要る要る、さとみくん居るだけで勝率3割増』

「どこ統計だよそれ」












弊社統計です、と得意げに言うAはそそくさと最近出たキャラクターを選択している。




まあ良いか、と適当に救助キャラあたりを選択するとマッチングが完了した様でローディングに入る。









ﾊﾟﾘﾝ、とガラスの割れる音と共に試合開始。






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