趣味で歌い手やってたんですが、【stpr】

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さ「なに、今日泊まるつもりだったん」

『ううん。でも今からでもホテル見つかるでしょ』

な「いやそれは悪いよ、後日でも」

『ほら、善は急げって言いますし』






数刻前まで加入を渋ってたAは何処へやら、今はかなり積極的に行動に移そうとしている。



こうと決めたらこいつはなかなかに折れない。

なんならスマホを取り出した彼女は今からホテルの予約サイトでも開こうとしているんだろう。





うーん…でもなあ…、と悩んでいるなーくん。

きっと行動に移したい気持ちとAに対する遠慮で決めかねているんだと思う。




それを察したんであろうAがひと押しする。






『えーと、どちらかというと何度も東京来るより明日済ませてくれた方が手間じゃなくていいかなぁ』

な「そうなの…？」

『うん。助かる』

さ「なーくん、とりあえず招集掛けてみたら？都合合わなかったらまた後日合わせよ」

な「…わかった！」





なーくん、良い笑顔。

Aもスマホを操作するなーくんを微笑ましげに見ている。






なーくんがよし！と気持ち強めに画面をタップした。

少し遅れて俺のスマホにﾋﾟｺﾝ、と通知が入る。
既読をつけるのに画面開く。



ななもり。”明日の昼間、集まって会議したいと思うんだけど都合合わせられないかな？”

”夜の放送の事も含めて話したい事があるから出来れば優先して欲しい！”







了解、と返しておく。

別に俺の返事は必要ないんだけどさ、一応な。





な「あ、」

『どうしたの？』

な「いや、みんな既読つけるの早いなと思って」





まあ、リーダーからの業務連絡となればそうだろうな。笑



ほら、となーくんが画面をAに見せる。






『み、見ていいの…？』

な「大丈夫だよー」





でも、特別ね。





そう言われ、おずおずと画面を覗き込むA。

俺も自分のスマホの画面を閉じて後ろから眺める。




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