年長組 ページ32
side.nanamori
部屋の中は先程とは打って変わって和やかムード。
Aちゃんは少し照れくさい様で笑いながら握ったマイクを手中で遊ばせている。
な「じゃあ、Aちゃんは無事すとぷり加入って事で」
『待って、それはまだ待って』
ちゃっかり言質を取ろうとするも制止されてしまった。
ちぇ、と口を尖らせると『それあざといよw』と笑われる。
さ「頑なだなー」
『ごめん、でも今後に関わる事だからちゃんと考えさせて』
お願い、と真面目な顔のAちゃん。
カフェでは流される様な言い振りだったけど、今度はちゃんと考えてくれるらしい。
これは一歩前進、かな?
『まあこの話は一度持ち帰らせて頂くとして、』
はい、とマイクを渡される。
テーブルに転がったままのもう一つのそれはさとみくんに渡して。
『わたしだけ歌うのはフェアじゃないよね?』
”聴かせてよ、苺の王子様たち”
そう言って少し悪戯に笑う彼女。
引き出しが多いのはどうやら歌声だけじゃないらしい。
そんな挑戦的な顔も出来るんだ、と思わず感心してしまう。
さ「じゃあ、なーくん」
歌っちゃいますか、とノリノリのさとみくん。
うん、振られたら全力で応えるのがすとぷりだよね。
Aちゃんも歌ってくれたわけですし?
「歌っちゃいますか!」
――――近い未来、この三人で年長組と言われるようになる事を願いながらマイクをギュッと握った。
.
533人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月 - 待って読み途中でクロの正体当てた私凄くn((殴スミマセンデシタ。凄く面白いです! (2021年4月1日 18時) (レス) id: 9562a43608 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぽ(プロフ) - へかーてぃあ@夢見月さん» またまたコメントありがとうございます!わたしが推されるのなんぞ勿体ないの極みですので是非今後とも推しくんを推していってくださいませ...!!! (2020年8月3日 0時) (レス) id: 3018b56d1a (このIDを非表示/違反報告)
へかーてぃあ@夢見月(プロフ) - あッ、待って下さい!何か作品の神度が上がってる!!え、ぽっぽ推しになりたい!(切実) (2020年7月30日 14時) (レス) id: 2de6a67b50 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぽ(プロフ) - $さん» またもやコメントありがとうございます...!ありがたいことにたくさんの人に読んでいただけて嬉しいかぎりです(*´v`*)これからの流れも楽しんでいただけると幸いです! (2020年7月23日 16時) (レス) id: 3018b56d1a (このIDを非表示/違反報告)
$ - なんか、有名になってる…。凄い!!夢主ちゃん、ついに加入…?更新待ってます (2020年7月21日 15時) (レス) id: d5f4fe44f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽっぽ | 作成日時:2020年5月24日 5時