恋しとる？されとんねん！泣【霜降り明星】

11らぶ(粗品side) ページ13

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はぁ…昨日は大変やったな。せいやと喧嘩になりそうになるわ、愛結に告ってもうたわ…。しかも成り行きとはいえ、一緒にロッカーの中に隠れたし…。



でも俺が愛結を好きなのはほんまの事。


気がついたら目で追っていて、


気がついたら俺は近くに歩み寄ってて、


気がついたら、




────好きになってもうたなぁ。




誰にも聞こえないように言った独り言は、好きな人がいる部屋のドアに吸い込まれた。








「愛結ー？入るで？」








ノックするが返事はない。ドアノブを捻ると、机にもたれて眠る愛結がいた。








「寝とるんか。静かやと思ったら」








それにしても、寝てる愛結をまともに見るのは初めてやな。休憩もらったら俺らとビビッドみんな一緒に寝るし。…寝顔こんな感じなんや。








「結構まつげ長…」








いつもの大きな瞳も可愛いけど、閉じたら綺麗なまつげ。
こいつ最強やな。



…俺どんだけ愛結の事好きやねん。自分でもキモいわ。



…でも、今だけ、なら……。








「なんで、こんなに綺麗なん？」








ちょっと、ちょっとだけといういたずら心によって、俺の一本の指は、愛結の唇に触れた。指を見ると、微かに口紅が付いていた。








『…ん、そ…し、』

「！？す、すまん。起こしたか？」

『ん、……(ｽｩ』

「寝言かい。…夢に出てる俺は、どうお前に接してるんやろな」

『な…で、わたし、すき…、な、…』








…これも寝言なん？夢でも俺はお前に告白して、お前を困らせてるん？








「…俺がお前を好きになったんは、









、









───せいやが、お前の事を好きやからや」








他の奴が聞いたら耳を疑ったり、「はぁ？」なんて聞き返すセリフ。




でも、お前は夢の中に居て、違う俺に困っている。
そんなら、今するのは今しか出来へん事をやるだけ。







「好きや。…いっそ嫌いになりたいぐらい」








愛結の頬にそっと唇を当て、せいやに呼ばれ部屋を出た。

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