もしもし___ 〈 ar × ym 〉

voice...28 ページ28

大貴said






ぼふっ





「大丈夫？笑」





帰ってそうそうソファにダイブする山田に声をかけたら、ゆっくりと首を横に振られた。





「ありゃりゃ。やっぱ疲れるよな〜」





隣に座って頭を撫でてやると気持ちよさそうに微笑むから。だめだって。





「よし、今日は俺が作る！！」



「っ？」



「ふっふっふ、いっこだけ作れるもんがあんだよ」





くいくいっ





"今日、ハンバーグの予定だったんだけど "



「あー、でも今日疲れてるじゃん。ね？」





不安そうな表情の山田をおいて、キッチンへ。





「お、材料あんじゃん」



『なに作るの、？』



「ないしょないしょ」





いつも俺が山田のこと見てるように、今日は山田が俺のこと見てくる。



この立場になってよくわかる。



…すっげぇやりづらい！！！





「あの、山田。俺、大丈夫だから、少し寝てなよ、」



「((ふるふる」





まるで監督のよう。笑



だめだなこりゃ、やるか。





えのきとか、はくさいとかお肉とか。


材料を適当なサイズに切って鍋に放り込む。



…え？鍋だよ、鍋。





「…よし、いいかな」





ちらっと山田を見ると、きょとんとしてる。



そんなにびっくりしなくても。失礼な。笑





「山田、味見してみて？」



「((こくん」





小さいお皿に少しだけよそって、山田に渡す。



はふはふして、熱そうに食べた。





「……どぉ、？」



『おいしい！』



「ほんと！？」





俺の株、上がったかな？笑

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