第五十一話(美風 ページ6
質問タイムが終わり、授業が始まる
先生「―――だから、こうなるわけです」
「...」
ぶっちゃけ全部わかる。
なぜなら人生二週目だから。
そんな馬鹿げたことを考えながら隣を見てみる
蜜柑「...？？んーっと・・・？？？」
となりの蜜柑はまったく分かっていなかった
蜜柑「わ、わからへん...」
「これは、ここがこうなるから、こうだよ」
そっと私は彼女に説明した
蜜柑「なるほど！ありがとう！」
そう言って彼女は笑顔でお礼を言った。
余計なお世話だったかな、という心配はいらなかったみたいでほっとした。
先生「はい、じゃあテストするから机を動かしてください」
蜜柑「てすとー！？」
「せんせーうちらきいてないで！？」
先生「そりゃ抜き打ちやからな。
ちゃんと復習やら勉強やらしとけばできるやろ」
蜜柑「うえー！うち、てすと嫌い！！」
先生「佐倉、そんなこと言っても変わらんからな」
「ふふ」
先生「じゃあ、始め！」
「算数か」
問1 9×4の答えを述べよ
この問題を見て思ったのは懐かしい。だ
かけ算懐かしい〜...と思いながら問題を解いていく
すこしたのしいな、なんて思ったりして
全部解答を書き終わった後に、見直しをする
名前を書いていなかった。
神代Aっと
見直しが終わって、数分経った後にテストは終わった
先生「はい、テスト終わり〜。回収するよ」
「ねえ、どうだった？」
「全然ダメだった...」
とか声が聞こえてくる
「...蜜柑は、どうだった？」
蜜柑「うちは、もうダメや...サラサラになってまう...」
「つまり、全然わからなかったのか」
蜜柑「うおおおおおん！
じいちゃんにまた怒られるぅぅぅぅ！」
そう言って、蜜柑は泣いていた
みんななんか、ああ、いつもの始まった。
みたいな顔で見てるけどそれでいいのか佐倉蜜柑。
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