転生少女の大切なもの【学園アリス】 (ページ4)

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第四十九話(美風ページ4

今日から、新しい学校に通い始める

つまり、この村最初の登校日...

転校は初めてだから、少し緊張する

「ふう...よし、行くぞ」

夾「うん...ふああ・・・」

蜜柑「あ、A！夾！！おはよう！」

「あ、みか...」

他の子「蜜柑ちゃん、おはよ！」

他の子「おはよう蜜柑ちゃん」

蜜柑「みんな、おはよう！！」

「・・・」

やっぱり、彼女はいろんな人に好かれてるんだな

私にも、彼女が好かれる理由がわかる

蜜柑「A、夾、おはようさん！！」

だって、彼女の笑顔はまるで太陽みたいだから

こっちまで明るい気持ちになるのだ

「おはよう、蜜柑」

夾「おはよ」

蜜柑「今日は初めて学校行くやろ？
だから、うちが一緒に登校しようかな、なんて！」

「ほんと...？・・・ありがとう。うれしい」

自分でも、頬が緩んでるのがわかる。

前世では、こんなこと言われたこともなかった。
何より
彼女は嫌々関わっている、というのが全くないので安心する

前では、よくある事だったから。

彼女は素直で、とてもいい人だから

蜜柑「やっぱり、Aって笑った方が可愛ええで！！」

「...なんか、口説いてるみたい」

ふふ、とわたしは少し笑う

蜜柑「え、ちゃうで！？」

「うん、わかってるよ？学校案内してくれるんだよね？行こ！」

蜜柑「うん！！」

私の能力(アリス)がバレてしまっても、彼女は離れないでいてくれるかな、なんて考えたりする。

陽だまりのような彼女に、嫌われたくはない

私は、確かにそう思った