初恋ナミダ。 (ページ2)

今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:1,375 hit

1 ページ2

山田side

【涼介、おいてくぞ】

手の中にあった携帯がなり、メールが来た

内容は幼なじみの知念からだった

せっかく図書室で寝てたのに眠りを妨げるなよ

と思いながら起き上がる

ここは俺のお気に入りの場所

ちょうど太陽の光がかかっり暖かくてちょうどいい場所

山田「ふぁ～……ねみぃ」

欠伸を一つして放課後の廊下を歩く

2階から1階にいく階段をおりていた

ここの窓から見るさくらが綺麗なんだよな、と

このさくらの木はこの学校で1番大きいさくらの木

風が吹けば桜吹雪がとても綺麗で幻想的

つい見とれてしまう

のがいけなかった

階段に右足を下ろしたはずが不安定さを覚え

あぶない

と、思った時には遅くて

____ガクッ

体のコントロールがうなくとれなくて、前のめりになり、手すりに手を伸ばしたがその手は虚しく空気を切る

あ、落ちたな……

衝撃に備えたが……痛く、ない？

恐る恐る目を開ける

そこには

有岡「怪我ないか？」

耳元で、程よく低く、かつ幼さが残る声が聞こえた

顔を見ると結構至近距離だった

山田「あり、おか」

有岡「ったく先生つけろ」

呆れた声で注意される

俺の腕に回された腕は、細く見えるがたくましかった

両足をちゃんと床にのせバランスが取れるようになると、有岡が離れた

この先生はこの高校の数学教師の有岡大貴

見た目は幼い感じなんだけどめちゃくちゃクール

20代後半の教師で女子生徒から人気が高く告白されるところも何度か見た事ある

有岡「それで？」

山田「え？」

有岡「だから怪我は？」

山田「どこも痛くない」

有岡「次からは気をつけろよ」

山田「はーい、ありがとうございました」

俺の横を通り過ぎる際に俺の頭に手を乗せ優しく撫でた

ちょっと驚いた…いや、すごく驚いた

俺の中のイメージは、真面目でクール

だから撫でられるなんて思ってなくて、胸の奥がドキドキしてた

だけど急いで待ちくたびれてるだろう幼なじみの知念の元へ向かった