episode18 ページ21
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財前「スンマセン、エレベーター止まってるんすけど」
そう言うと、警備の方も慌てているようで、このエレベーターに何人いるか、怪我人や病人、高齢者はいるかなどを確認された。
『ご迷惑をおかけして、誠に申し訳ございません。只今そちらに係員の方が向かっておりますので、解除されるまで少しかかってしまうと思われるのですが、しばらくお待ちください』
わかりました、できるだけ早めに、とだけ言い、俺は先輩の近くに戻る。
財前「先輩、ちょっとかかるみたいッスわ」
A「え、あ…うん」
しかしこの状態………
えらいことになったわホンマ。
先輩と2人で密室。しかもエレベーターに閉じ込められる。
どこの少女漫画やねん。
幸い、非常用の電気のおかげでお互いの位置と顔は確認できる。しかししばらく使用していなかったせいか、薄暗い。
財前「……A先輩？」
さっきから先輩は、下を向いていて様子を伺えない。
財前「…！！」
よく見ると、先輩の手が震えている。
財前「A先輩、手、貸してください」
A「えっ…。え、どないして？？」
少し都合が悪そうな顔をしながら、A先輩は顔の前にあった手を後ろで組んだ。
財前「いいから」
そういって、半ば無理やり先輩の手を取った。
A「っ………」
財前「手、震えてますやん」
先輩は下唇を噛み締めながら、目をそらした。
財前「先輩、座りましょ」
俺は握った手を離さないで、腰を下ろした。
暗いところが苦手なのだろうか。少し呼吸も上がってるし、体も震えている。
A「あ、あかんなぁ、うちもっ…年上なのにこんな醜態…」
財前「……苦手…なんスか？」
先輩の顔を見つめ言うと、作り笑っていたその顔を、今度は眉を下げて弱々しい顔付きにした。
A「ちょっと…な、暗いとこ、苦手やねん。小ちゃい頃かくれんぼでな、押し入れに隠れたんやけど、反対側の扉にモノ突っかかって開かななって…みんな来てくれたんやけど、なかなか取れれんかったさかい。しばらく暗闇に一人ぼっちで………笑える話やろ？」
いわゆるトラウマだろう。先輩の声は、今にも泣きそうなくらい震えていた。
みんなは外にいるのに、自分だけここから出られないという環境が、逆に怖かったのだろう。
A「っ………ズッ」
財前「…え？」
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ぴょん(プロフ) - ★瑞希★さん、ぴょんです。★瑞希★さん、関西弁すごいですね！更新楽しみです！ (2012年9月17日 21時) (
レス) id: c1f249cd3a (このIDを非表示/違反報告)
朔弥(プロフ) - 初めまして!!財前くん目線なのがすごく面白いです！続き楽しみにしてます♪ (2012年9月17日 17時) (携帯から) (レス) id: 508a72acb1 (このIDを非表示/違反報告)
忍足優香(プロフ) - ★瑞希★さん» (笑)頑張って！勉強は....ま、まぁ無理はしないように(´∀`)♭ (2012年8月31日 20時) (レス) id: dbe6c68233 (このIDを非表示/違反報告)
★瑞希★(プロフ) - 忍足優香さん» きゃｰｰ!!(//∀//)いっ､いつもありがどうございﾞまﾞずっ､､､(;_;)私にわ勿体無いお方っ､､､泣優香さんの期待に応えられるよう頑張りますね!!笑(｀∧´)ゞ勉強､､､頑張ります笑笑 (2012年8月31日 20時) (携帯から) (レス) id: 5aea267b09 (このIDを非表示/違反報告)
忍足優香(プロフ) - どうも！★瑞希★さんの作品全部読んでます！忍足謙也の小説完結おめでとうございます。今回の小説も頑張って下さい！あと、勉強も(笑)。応援してます。 (2012年8月31日 20時) (レス) id: dbe6c68233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：★瑞希★ | 作成日時：2012年8月29日 2時
