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愛の贈り方aupn ページ3

よし、と意気込んで料理し始めて既にに完成しようとしているチョコを眺める
せっかく彼に贈るものだし、かわいくハートの形だったり、動物の形にしてみたが…

pn『…可愛すぎるかな』

彼女と言っても容姿どころか骨格さえ男の自分が
こんな可愛いチョコを渡すのは似合わないかな、なんてことを考える
今思うとこれを渡すことさえ恥ずかしくなってくる
いろいろな後悔が募るも、とりあえずチョコを冷蔵庫に入れる
入れたところで、事の顛末は変わらないのに

〜〜

ラッピングする時に、柄がついたものなら見えないと思ったが
食べる時に見えてしまい、為す術がなかった
もう既に今日の予定は済んでいて、一日がとても早く終わったように感じる

pn『…これ、作ったやつ』

au『え、ほんと?ありがと〜、今開けていい?』

聞きたくなかった言葉、しかし断る理由もなく承諾してしまった

au『…大丈夫?』

pn『…っえ…』

自分の顔が、嫌そうな顔をしているのに気づいたのだろう
見るな、気づくなと思っていても、心の声に気づくはずないから
言葉にしなくちゃいけない

pn『…作ったやつ…お、女の子すぎたかなって…思って…だから…』

いつものハスキーな声に、悲しさが混じった酷い声で、自分でも聞き取れたものじゃなかった
でも、ちゃんと聞いててくれてとにかく嬉しかった

au『…かわいい』

pn『……え?』

au『そういうとこ、可愛い』

いきなり何ってんだこの人と思ったけど、それよりも
「可愛い」と言われたことに照れを抑えることができない

au『そうやって悩むところとか、可愛いって言われてわかりやすく
 恥ずかしがってたりとか、そういうの全部、かわいい
 あと、贈り物のセンスないからぱんの好きなもの買ってきたんだけど、これでよかった?』

そう言って手に持っていたのは自分が大好きなお菓子だった
教えたことないのに俺の好きなもの知ってるから、見てくれてるんだなって思う

pn『…あうさんがくれるやつ、全部好き』

au『同じこと思ってる』

ぎゅっと抱きしめて頭を撫でてくれる
その体温が暖かくて、その手が優しくて
もう悩みなんて遥か彼方に吹っ切れていた

au『…俺のこと好き?』

pn『うんっ…だいすき…』

普段は言えないけど特別なこの日なら
彼が、そっと唇にキスをした

愛の溶かし方nmkr→←愛の作り方rrjy



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莉香 - できる機会があれば、にゅるいさんもお願いします!急なリクエストすみません! (2023年4月3日 13時) (レス) id: 382c471123 (このIDを非表示/違反報告)
莉香 - 初コメ失礼します!凄くすてきな作品でした!⬇︎の投稿了解しました!1年経ってしまってますが、応援しています! (2023年4月3日 13時) (レス) id: 382c471123 (このIDを非表示/違反報告)
ありてゃ - 2月14日はバレンタインということでその日に4本投稿します!ですが、更新しているという表記になりますのでご了承くださいm(_ _)m (2022年2月11日 21時) (レス) id: b6be309a85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ありてゃ | 作成日時:2022年2月11日 10時

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