第四話 ページ6
♡♡♡
A「だから！何かあったらよろしくね、セル♪」
この言葉を最後に姿を消したA。セルはAのいた場所を見つめて震えていた。
セル「(こ、殺される…！？)」←兄様達に
一方その頃、姿を消したAは自身のいる場所に驚いていた。
A「ここ…どこ？」
Aがいたのはマゴル城ではなく明るい青空の広がる屋外だった。
A「え、なにあの建物。はじめましてなんだけど」
Aの周りには今まで見たことの無い建物や機械があり、Aは興味に心を踊らせた。
A「てかあの薬は一体何だったんだろう？ランダムな転移系？にしてはやっぱりその途中経過の様子もおかしいし」
Aはブツブツと独り言を漏らしながら目をつむる。
その刹那、遠くから人の気配を感じた。
A「(…ここの住人？にしては移動する速度が速い)」
…というか、殺気を感じる。
A「人が考え事してるときに不意打ちなんて、全くお人が悪いね〜」
安易な即席のシールドを張ってAは攻撃してくるであろう奴に言った。
？「お前、何者だ。どうやってここへ入ってきた」
A「そんなに殺気丸出しで質問されても困るって〜、えっと何者って言われてもそんな初対面の人間に教えるわけが無いよ。どうやって入ってきたってのは私も分からないや」
？「そうか、それなら大人しく着いてきてもらおう」
A「え、着いてきてもらうって…私が大人しく着いていくとでも？だから！初対面の人間の言う事をそう安々と聞き入れるとでも思っているんですか〜？(笑)」
挑発するように笑いながら言うと、相手は更に顔を怖くして首元に巻いてある布をこちらへ飛ばしてきた。
A「(無詠唱での発動？でもヤツからは魔力が感じられないし、アザも見当たらない)」
一体どこに飛ばされちまったんだとAは頭を垂れた。
それも束の間。Aは即座にシールドを張り布を弾き飛ばした。
A「そもそもコッチはここがどこだかすら分からないし、攻撃される理由なんて一つも無いんですけど！！」
Aは一度に色々なことが起こりすぎて半ギレ状態で怒鳴った。
？「そっちが大人しく着いてくれば良いだけだろ」
A「誰がオマエみたいな魔法不全者に着いていくか〈ノーズテイク〉」
Aは固有魔法である〈ノーズテイク〉を発動し、Aの横の空間から突如現れた隙間に手を突っ込んだ。(詳細はまた今度)
もじすぅ〜
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作者名：arisu | 作成日時：2024年3月10日 20時
