消えない罪と〈マッシュル〉〈ヒロアカ〉 (ページ28)

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第二十六話ページ28

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A「うん…あ、そっちって今何時ぐらい？」

Aは落ち込んだと思えば、今度は時間を聞いた。

デリ「セル坊、何時」

セル「えっと、16時、

デリ「16時だ…

セル「あ、もう17時です」

デリ「やっぱ17時だってよ〜」

セルは焦ってしまったが、何とかデリザスタからのお叱りは避けられた。

セル「(A様と話しているからか…)」

そんなことを知らないAは礼を述べた。

A「そっか、ありがと」

デリ「てかありすお前、なんか元気無くない？ホームシックになっちゃったとか？(笑)」

デリザスタがそう聞いた。普段から一緒にいるからわかるのだろう。

A「ん〜？そうかな、若干眠くて…」

Aの声が段々とゆっくりになっていく。

デリ「おい？A？」

A「ん〜？」

デリザスタに呼ばれるも、Aの声は段々とゆっくりと、小さくなっていく。

それと同時に伝言ウサギは途切れてしまった。

デリ「チッ、切れ上がった」

デリザスタは少し不服そうに呟く。

デリ「セル坊」

セル「は、はい」

デリ「まずはお父様に知らせるから着いてこい」

セル「仰せのままに」

デリザスタとセルは、イノセント・ゼロに状況を伝えた。

イノ「良い情報をありがとう。しばらくは様子見といったところかな。一週間後、また全員を集めて会議を開く」

だから今城にいる兄達に情報を供給しておいてくれ。とのことだった。

デリ「わかりました、それでは」

セル「…」

お父様相手には流石に敬語を使うデリザスタにセルは違和感を感じつつも黙って後を着いていった。