第二十三話 ページ25
♡♡♡
A「…」
1-Aの授業を見学し始めてから1時間程経った、Aの最初の興味はとっくに失せ窓からの景色をただ眺めていた。
キーンコーンカーンコーン。時間を知らせるチャイムが学校中に鳴り響く。
先程まで授業をしていた先生がクラスからいなくなると、皆がAの机に集まってきた。
？「えっと、Aちゃんやね？」
可愛らしい茶髪のボブが似合う女の子が話しかけてきた。
A「そうだよ〜。アナタのお名前は？私、ミンナのことが知りたいんだ〜」
すると、皆は続々と自己紹介をしてくれた。さっきの女の子は麗日お茶子と言うらしい。
A「よろしくね。…あ、ちょっとごめんね」
Aは扉の近くで緑谷を見つけ、話しかけにいった。
A「イズク」
緑谷「ひぇっ、あ、Aちゃん…」
A「そうだよ〜Aちゃんでーす♡」
急に話しかけられたことに驚いた緑谷はひょんな声を出す。
緑谷「急にAちゃんが出てきたからびっくりしたよ…」
A「あはは、イズクの様子が気になって、ちょーっと見に行くだけだったのに、こんなことになるなんて思っても見なかったから」
二人で仲良く話していると、後ろから声がした。
？「おい」
A「？えっと、カッチャンだっけ？」
爆豪「ちげぇよ！爆豪勝己だ！！」
先程の紹介で上鳴や峰田達から巫山戯て教わった名前を口にすると、爆豪はツリ目を更に上へ上げて怒鳴った。
A「カツキか、それてどうしたの？あ、それともイズクに用事？」
さっとイズクの前から退くも視線はAに向けられている。
爆豪「俺はお前に用があんだよ」
A「なんだ、私にか」
一体何の用事なのだろうかと首を傾げる。
爆豪「…済まなかった」
A「え？」
今、謝られた？
爆豪「だから！あんときは済まなかったっつってンだろ！」
大分ヤケクソに話す爆豪。
A「あぁ、あのピンが落ちちゃったときの」
そういえば、モモやショウタもそんな名前を言ってたな。と思い出す。
A「いいよいいよ。このピンに異常は無いみたいだし」
爆豪「…そうか」
まぁもし壊しでもしたらそん時はそん時なりの対処をしてたけどね。
ほんのり圧をかけると、何故か緑谷が怖がっていた。
A「あれ？でも、なんで私に当たりそうになったってこと知ってるの？」
爆豪「八百万から言われたんだよ」
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作者名：arisu | 作成日時：2024年3月10日 20時
