第一話 ページ3
それは突然のことだった。
いつものように我が家であるマゴル城でお父様のために薬品を作っていた。
A「あ〜頭痛〜い」
昨日の晩は兄であるデリザスタと共に日が昇る手前までパーリーしていた。
A「こんなんなるなら、日跨ぐ前に止めときゃ良かった…」
そうは言っても帰らせてもらえないのが現実というものなのだが。
A「う〜、これが終わったら寝る！」
絶対誰にも私の睡眠の邪魔はさせない！
Aは試験管を持ちながら片方の腕を高く突き上げた。
いわゆるフラグが立ったというものだ。
すると、
「おい、何やってんだ？」
A「あ、ファーミン兄様」
何だか見事にフラグ回収をしたような気もするがきっと気の所為だろう。うん。
そんなことは一旦隣の家に放り投げて、
年頃の乙女の部屋にノックもせず扉を開けて入ってきたのは上から２番目の兄ファーミンだ。
因みにデリザスタは上から４番目である。
A「ちょっと薬品作ってるの」
ファ「へぇ、僕もやってみたい」
A「…ぇ゙(あ、ヤベ)」
一瞬本音が漏れそうになったが、そうなると命が危ないのでなんとか防いだ。
ファ「いいだろ？」
A「…分かった、少しだけだよ〜」
有無を言わせぬ圧と眼力に負けて空のフラスコを渡す。
A「兄様は何を作りたいの？」
ファ「ん〜取り敢えず色々入れてみよう」
A「えっ、ちょっ、」
ファーミンは机上に並べてあった薬草や粉を入れていく。
A「(それ取りに行くの苦労したのに〜！！)」
マゴル城は浮いているだけあって材料を手に入れるのには手がかかる。
まぁその文句を口に出したら本当に首が飛ぶので絶対に言わないが。
ファ「あとは…コレ入れよ」
Aが作り途中だった液体を流し入れ、軽く振る。
すると、フラスコの中身が光りだした。
A「え！？そんな適当なやつで反応起きんの！？」
急に光りだしたことに驚いたのか、ファーミンはAにフラスコを押し付けた。
A「爆発でも起きたらどうすんのよ！」
焦りすぎて兄に対する言葉がなっていないが、Aはとにかく焦っていた。
気分屋なファーミンは、ここで驚きの発言をする。
ファ「…飽きた」
A「嘘でしょ」
ファーミンはそれだけいうと部屋を出ていった。
A「いやどうすんのこれ」
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中途半端に切ってごめんなさい！
更新頑張ります！
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作者名：arisu | 作成日時：2024年3月10日 20時
