第十八話 ページ20
♡♡♡
怖い怖い。と再び帰ろうとしたとき、視界の端にキラキラと輝く物が下へ落下していくのが見えた。
A「！！ダメ！」
あれはお父様からもらった大切なピンだ。きっとさっきの攻撃を避けたときに位置がズレてしまったのだろう。
Aは箒で下へ向かって勢いよく手を伸ばすも微かに掠って更に下へ。
A「あっ、」
箒を傾け過ぎたため、Aの体が箒から投げ出される。
A「届いてよ…！」
それでも諦めまいと手を伸ばしたA。
やっと手の内にピンを納めたかと思うと、その先に待っていたのは砂色の地面だった。
ヒロアカside
1-Aは今日も今日とて個性を伸ばすために訓練をしていた。
「これが個性か…」
緑谷「？」
どこかで小さく声が聞こえたが、周りを見渡すもそれらしき人はいない。
麗日「？どしたん、急にキョロキョロして…」
不自然に思った麗日が緑谷に話しかけた。
緑谷「いや、今どこからか声が聞こえて、」
緑谷が話すと、麗日は幽霊やら空耳やら言う。
きっと空耳だ。と気にしないで個性を発動させようとしたその時、ボンボンボン！と激しい音が聞こえた。
視線の先には空間に向けて個性を発動する爆豪が見られる。
それだけのことならいつも通りで、皆練習に戻るところなのだが、今日はいつもと違った。
上鳴「あれ、なんか光ってんな」
上鳴が爆豪が爆破した場所の横を指差す。そこには確かにキラキラと光る物体が下に落下している。
「！！ダメ！」
緑谷「えっ！」
さっきも聞こえた声がした。今度は声を荒げて投げやりに叫んでいる。
だがやはり、クラスの中にはそんな人はいなかった。
声質はキレイなソプラノボイスで、聞いたことの無い声だ。
さっき注目した光る物体が地面に落ちようとしたその瞬間。
緑谷「！！人が」
キレイな白髪を三つ編みに編んだ女の子が急に視界に現れた。
皆にもそれは見えているようで、ざわめき声が聞こえる。
麗日「え！？急に女の子が降ってきた！」
落ちてきた女の子の一番側にいた八百万が女の子の様子を確認する。どうらや気絶しているみたいだ。
その内に切島が先生を呼びに駆け出す。
普通だった授業は一気に混沌と化したのだった。
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とりあえず次は皆と絡めるかも！！
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作者名：arisu | 作成日時：2024年3月10日 20時
