消えない罪と〈マッシュル〉〈ヒロアカ〉 (ページ17)

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第十五話ページ17

♡♡♡

A「ねーねー何してるの？」

扉の音にびっくりし、肩を震わせてこちらを振り返。もじゃもじゃとした髪が特徴的な少年が一人。

？「えっと、忘れ物を取りに…」

A「こんな遅い時間にご苦労様だね〜。一人で帰れる？」

？「え？は、はい！」

A「そっかそっか〜ここの生徒は皆ヒーローを目指してるんだっけ？そりゃあきっと強いんだろうね」

？「…貴方は？」

忘れ物だと思われるノートを胸に抱きしめ、少年が問う。突然知らない少女に話しかけられたらそうなるだろう、真夜中に。

A「私？私はAって言うんだ！キミは？」

緑谷「ぼ、僕は緑谷、出久です…」

A「ミドリヤ、キミも不思議な名前だね！」

緑谷「えっと、名前は出久の方ですけど…」

A「あれ？それじゃあイズクか！よろしくね〜イズク」

この世界は名前とファミリーネームが逆なんだ。と一人納得した。

A「(それじゃあ、アイザワはショウタが名前なのか)」

相澤のことを思い出してふと、時計に目をやる。

A「やべっ、イズク！」

緑谷「はい！？何でしょう！」

ふと名前を呼ばれて変なテンションになっているが、気にしない。

A「私イズクより年下だから、敬語は取っていいよ！私もう行かなくちゃだから、じゃあね〜」

Aは寮の消灯時間を思い出したのだ。サッと姿を消したAに呆気に取られながらその方向を見つめていたが、自分も時間に気付き教室を後にした。

一方Aは、

A「いいこと思いついちゃった♪」

鼻歌を歌いながらルンルンと自室へと帰っていった。