第十三話 ページ15
♡♡♡
デリ「今こっちはお父様からAを何としてでも見つけ出せ〜って言われんだよ〜」
A「ごめんね、兄様達に迷惑かけちゃって…」
デリ「んなことねーよ、Aのことは兄者にも伝えとくから」
A「うん…あ、そっちって今何時ぐらい？」
Aはふと気になった。
デリ「え？今は16時、あもう17時だ」
A「そっか、ありがと(勝手に世界と時間は変わらないのか)」
デリ「てかAお前、なんか元気無くない？ホームシックになっちゃったとか？(笑)」
A「ん〜？そうかな、若干眠くて…」
Aの声が段々とゆっくりになっていく。
デリ「おい？A」
A「ん〜？」
デリザスタに呼ばれるも、Aの意識は夢の中へ落ちていった。
それと同時に伝言ウサギは途切れてしまった。
数時間後、Aはベットからムクリと起き上がった。
A「…(確か、デリザスタ兄様と話してたら眠くなって…)」
Aは自身の手のひらを見つめて呟いた。
A「…魔力がほぼ無い」
途中眠くなってしまったのはきっとこの魔力切れが原因だろう。無意識の内に魔力の枯渇を防ぐために寝てしまったのだろう。
伝言ウサギでもう一度セルにかけたが、今度はかからない。
A「世界が違ううえでの通話は魔力の消費が激しいのかな」
重要なことが分かったときのみかけることにしよう。
それから暫くゴロゴロしていると、部屋の扉がノックされた。
ミッド「Aちゃん、お風呂の案内をしにきたんだけど…」
A「えっと、ミッドナイトだったよね。分かった」
そういえば着替えはどうするのだろう。と思っていたら、
ミッド「着替えはこっちで用意してあるわ。多分サイズも問題ないと思うから」
A「ありがとうね」
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伝言ウサギってどんな仕組みなんや…
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作者名：arisu | 作成日時：2024年3月10日 20時
