一話目 ページ3
貴方 Side ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
私は生まれたときから誰かが常に側に居てくれていた。
16歳になった今でも。
自分で言うのもなんだけど、私の両親は親バカである。なんでも欲しいと願ったらそれをくれる。
でも、正直言うと欲しい物なんて、あまりない。強いて言うなら本とキャンパスと絵の具が欲しい。それだけあれば私はこの世界で生きて行ける。
でも。数年前。お父さんとお母さんは悲しい顔をして私に言ってきた。
「A、お前は悪役令嬢にならなきゃいけない。」
と。いわゆる此処は乙女ゲームと言われるもので私は悪役令嬢としてヒロインをいじめないといけないらしい。
嗚呼。面倒だな。それに人をいじめるなんて頭の可笑しい人じゃない、只の。
それから私は家や、外で演技をするようになった。
お父さん、お母さんと呼んでいたのをお父様、お母様と。言葉使いも、面倒なお嬢様言葉に。
ちゃんと自分でいられるのは私の完全プライベートの時間のみ。
つらいと思ったこともある。でも、これはすべてヒロインたちのため。一人が苦しんで十人が楽しむ。なんだっけ、これ。確か「最大の幸福理論」だったけ？そんな感じの名前の考え方だった気がする。
ちなみにコレを知ってるのは14歳の時までに入ってきている使用人と家族だけ。それ以外の庭師とかは知らない。むしろ知らなくていい。
まぁ、いいや。とにかく、私は明日からマフォーリ学園に入学する。確かヒロインも一緒に入ってくるはず。
やっぱりめんどくさいな。
「・・・お嬢様、お口に出ています。」
『ん、あらそう。ごめんなさい。』
彼は私が小さい時からずっと一緒にいてくれている執事。私としてはもう兄みたいな存在。
名前は・・・確か、アニサーだった気がする。
アニサー(以降Ni)「アニサーで合っていますよ。」
『ありがとう。』
少し過保護ではあるけれど、とても優しい彼。
プライベートの時はお互い敬語とか外して喋ってるね。
でも。我々国幹部から配属されたスパイ。このことは私しか知らない。本名は兄さん。
Ni「お嬢様、もう夜遅いです。寝ましょう。」
『・・・そうね。分かったわ。少し待っていて。』
Ni「承知致しました。」
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亜莉須(プロフ) - 瀉天さん» ツールという、左から五番目のマークを押すとデカ文字や、LINE風のチャットなどのものがあります。其方で操作しています。 (2020年8月28日 14時) (
レス) id: 9b8c47a982 (このIDを非表示/違反報告)
瀉天 - お話と関係ないんですが、真ん中に文字を打ったり、文字を赤くしたりするのってどうしたらできますか？ (2020年8月27日 22時) (レス) id: 1be723e7db (このIDを非表示/違反報告)
亜莉須(プロフ) - まちゃーさん» え、それは本当ですか…？私の方からはオリジナルフラグが消えておりますが…。再度確認御願い致します。此方の方でも再度確認を致します。 (2020年6月20日 14時) (レス) id: 9b8c47a982 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃー(プロフ) - あの...すみません、ミスだとは思うのですがオリジナルフラグがたったままになってしまっています... (2020年6月20日 12時) (レス) id: 7c62edc13f (このIDを非表示/違反報告)
亜莉須(プロフ) - Yui#923604さん» 有難う御座います！励みになります！ (2020年3月13日 15時) (レス) id: 9b8c47a982 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜莉須 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/arisu2wrwr3/
作成日時：2019年12月29日 17時
