フリーホラゲー好きによる自己満足短編集

解説　ケイジさん ページ41

ケイジさんのお話について、質問があったので解説を設けました。
分かりにくくてすみませんでした。



まず、多数決デスゲームに強制参加した夢主は、
周りと距離を置き、冷たく接します。

ミシマ先生が死んだ後もです。

周りからいい印象がないと、多数決なのだから、
何かあったとき票を入れられる確率が上がる。

それなのに、自分から票を集めてるような行動に、
ケイジは疑問を抱き、一つの仮説にたどり着きました。

それが、夢主が人間不信だというものです。


この時点で「ケイジさん、察し良すぎじゃない？」
と思ってもらえると嬉しいです。


そしてケイジさんは単刀直入に尋ねますが、夢主はもちろん否定します。
しかし、いきなり核心を突かれたため動揺してしまい、
それが嘘だとすぐ気づかれてしまいました。

仕方なく正直に、人が信じられないと打ち明けます。


昔裏切られたことも。


サラやジョー、レコなど、いい人だと思う人はたくさんいるのに、
その人たちが信じられないのがつらい。

そのことをみんなに言えば、きっとみんなは優しく接してくれる。
もしかしたら、仲間や友達のように思ってくれるかもしれない。

それでも相手を信じられない自分がいやで、
それなら初めから皆に冷たくし、
みんなから冷たくされる関係を築こうと思った。

そうすれば、自分は相手を信じられなくて当たり前だから。


相手だって、自分は信頼してるのに、
相手は心を開いてくれないなんて嫌だろう、と。

そうやって、人間不信な自分を正当化しようとしたんです。


けど、限界も近づいていた夢主は、ケイジに助けを求めてしまいました。


この時点で、またあれっと思ってもらえると嬉しいです。


いつも嫌われようとしているわけですから、
当然優しい言葉をかけられることもめったになかった夢主は、
ケイジの言葉にころっと落ちます。

「信じてくれなくていいから、頼ってほしい」

この言葉、実は矛盾しています。

頼るとはつまり、相手に寄り掛かること。
信頼してない相手に寄り掛かれますか？無理ですよね。

信じることと頼ることは、比例している、と私は考えています。

つまり、ケイジは自分を頼ることで、
徐々に信じさせようとしているのです。


……うーん、語彙力。

〃→←殺戮の天使　エディ　リク

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