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少し混乱しつつも、翠と会話を続けていく。
「自分で、ってことは、ほかの人がする分には？」
「おそらく、大丈夫かと」
「なるほどねー」
納得した。
その子と私は似ている。だから翠は私に相談したのだ。
「でも、翠って顔はいいし、ほかの人が殺るのは平気なら、
チャンスはあると思うわよ」
「そうでしょうか……？」
「もちろん。私だったら、こんなイケメン逃がさないもの。
素直になって思いを伝えてみれば、きっとうまくいくわよ」
翠の顔をのぞき込むようにして笑いながらそう言えば、
少し見開いた、その名と同じ緑色の眼と合う。
戸惑ったように何か言おうとし、やめた様子の翠。
そして、首をかしげた私の顔をじっと見つめると、
何かを決心したように立ち上がった。
「わかりました。今の言葉に、二言はありませんね？」
「え？えぇ……んんん？」
私が頷くのを確認した翠が、傾いた私の視界から消える。
と思ったら、今度はすぐ近くに翠の顔があった。
状況が理解できない。
「――！？」
混乱してひたすら疑問符を飛ばす私にそっと口付けをする翠。
ん、ん、ん、ん？
もしかして、その、翠の恋の相手って、まさか。
いや、そんなはずは、嘘だといってくれ！
「――ずっと好きでした、A」
ああああああ！予感的中！
そしてまさかの呼び捨て！
いったいどんな急展開よ！
あ、でも「でした」、ってことは、今は好きじゃないって可能性も……
……なんて、現実逃避はやめよう。
しかし、現実逃避なりなんなりして頭を冷やしたい。
ヒートアップした頭では、もう何も考えられなかった。
「と、ほ、ま、へ、返事は保留！また後で！」
そう言って翠を押しのけると、そのまま部屋を抜け出した。
というのが、″アレ″の全貌である。
そして、その時気づいてしまったことがある。
好きだと言われたことに、少なくない喜びを感じている自分がいることに。
始めは認めなかったが、少しして認めざるを得なくなった。
しかし結局、そのことを翠に話すようになったのはしばらく経ってからだった。
″アレ″以来、翠がすれ違うたび何かしら褒めてくるので、
自分も好きだなんて言いづらくなってしまったのだ。
最近、どうしていきなり素直になりだしたのか聞くと、
「Aが素直になって思いを伝えろと言ったので」
という返答がほんわかした笑顔とともに返ってきた。
私より可愛い私の彼氏です。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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ラッキーアイテム
革ベルト
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瑠衣華(プロフ) - 幽輝＆華さん» ありがとうございます。誤字は普通に私のミスです、すみません。面白いといっていただけて光栄です。これからも作品作り頑張ります！ (2019年1月4日 21時) (
レス) id: 9adbf105ee (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣華(プロフ) - クロノスタシスさん» コメント見落としていました、すみません。共感してもらえて嬉しいです！「実は生きてたりせんかなぁ……？」ってずっと思ってます (2019年1月4日 21時) (レス) id: 9adbf105ee (このIDを非表示/違反報告)
幽輝＆華(プロフ) - 被虐のノエルのオスカーさんのやつ、＜ジーノ管理官＞が＜ジーの管理官＞になってますよ？わざとだったら、すみません！！あと、ものすっごく面白かったです！これからも、頑張ってください！！ (2019年1月1日 1時) (レス) id: 0b112b624e (このIDを非表示/違反報告)
クロノスタシス(プロフ) - 吐きそうな程にアリスさん好きなんは分かる。キミガシネの2章前編ラストは分岐で、レコが死ぬかアリスが死ぬかだったかと……それ見てたワイ「どっちも死ぬなよォォォォ！」でした。ハイ (2018年9月16日 23時) (レス) id: 7e91a010ff (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣華(プロフ) - 雪さん» 共感してもらえてありがたいです。やっぱりショックですよね……。ホラゲキャラは本当に、みんな天使だしかっこいいし可愛いし、人生の癒しって感じです。 (2018年9月16日 21時) (レス) id: 9adbf105ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠衣華 | 作成日時：2018年4月14日 21時
