フリーホラゲー好きによる自己満足短編集

殺戮の天使　ダニー　シリアス ページ36

とある少女の日記。



9/17

先生、どうしてあの子ばかり見てるんですか。
先生、どうしてあの子ばかりかまうんですか。
先生、どうして私を見てくれないんですか。


先生は、私の担当の先生なのに。


あの子の眼がきれい？
私の眼だって、キレイだって言ってくれたじゃないですか。

私の眼は、あの子より汚いんですか。




9/21

ああ、あの子がうらやましい。

確かに、あの子は私から見てもきれいな眼をしている。
髪だって、長くてさらさらしている金髪。

お人形さんみたいだ。

そして何より、先生が心から惹かれている人物。


私もあの子みたいになれば、先生も見てくれるかな。




9/30

あの子みたいな、『生きながら永遠に死んだ目』になるには、
どうしたらいいのだろう。



……そういえば、前に先生が言っていた。

首吊りをしたお母様の眼に魅せられ、死んだ目を好むようになったと。


首吊り。

首吊り、か。


私も首吊りをすれば、少しは先生好みの眼になるかな。
私の眼は青色じゃないけど、月のような静けさのある眼になれるかな。

でも、死ぬのはちょっと怖いな。





11/3

待っていてください、先生。


すぐに、先生が喜ぶような眼を差し上げますから。


私が死んだら、その眼を抉って瓶に入れてください。

それが、最初で最後の、私からのプレゼントです。


大好きです、先生。

だから、だから、どうか






日記はここで終わっている。

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