6話 ページ7
知念Side
美しいと思った。思ってしまった。
降りしきる雨の中佇む彼は真っ赤に染まっていた。
こちらのことなどとうに気づいているはずなのに、そんなことは意に介せずただ、雨に濡れながらぼうっと空を見上げる彼はあまりにも儚く見えた。
髪から滴り落ちる血で作られた水溜まりは彼の本日の仕事の成果を表していた。
初めてだった。相手を見て動きが止まったのも。血塗れた人を美しいと思ったのも。
直感的にこれは勝てないと感じたのも。
感じ取ったのは僕だけじゃないみたいだ。涼介もナイフを取り出して間抜けな顔をして立っている。仕事の時にあんな気の抜けた涼介の顔見れないよ。
宏太もあんな怯えた顔をするんだ。雄也もゆーてぃーもひかも皆止まっちゃってるじゃん。
思わず気の抜けた思考が回ってる僕も相当におかしい。それほどまでに圧倒的な存在感を彼は醸し出していた。
あぁ、死ぬな、これは。
せめて新作のアイスは食べたかったかも。涼介に奢って貰えば良かった。
?「......さっきから何?うざったいんだけど。」
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Daffodils(プロフ) - 麺つゆさん» 温かいコメントありがとうございます!!!!!楽しみに待ってくださる方が1人でもいることが励みとなっております( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )今日からまた投稿していきますので、未熟ながらよろしくお願いしますm(_ _)m (2022年2月8日 20時) (レス) id: ea555b1e5d (このIDを非表示/違反報告)
麺つゆ(プロフ) - 更新停止把握しました!作者さんのタイミングとペースで更新してくださるのが1番だと思ってます。楽しみに待ってますね! (2022年1月31日 22時) (レス) id: 1c6210e6a8 (このIDを非表示/違反報告)
Daffodils(プロフ) - いちごさん» 感想ありがとうございます!大変嬉しい限りです!!いちごさんからの温かい意見を頂けることは大変励みになります!未熟ではありますが、楽しんでいただけるようこれからも更新させていただきます(*´▽`*) (2022年1月22日 18時) (レス) id: ea555b1e5d (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 突然のコメント失礼します。このお話を初めて読んだ時、とても面白く続きも読んでいきたいと思ったので、お気に入り登録させていただきました。これからも楽しみにしてます!決して無理はなさらずに、更新頑張ってください! (2022年1月21日 23時) (レス) @page6 id: a2aa76141e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Daffodils | 作成日時:2022年1月19日 0時