蘇る炎 ページ35
昨夜の事は、蜜璃さんと竈門君にしか知られていない。
言わないで欲しいと頼んだからだ。
勿論、驚かれた。
私も驚いているさ。
けど……自信がついた。
私なら大丈夫。
師匠に認めてもらったんだから。
私は風柱さんの屋敷にいる。
稽古を受けに来た。
すると、周りに囲まれていた柵を破壊して誰かが飛んできた。
『あ、あの……。大丈夫ですか。』
隊士だ。
近付いて声をかける。
失神してる……。
「オィ……。」
砂埃の中から人影が現れた。
見たことあるシルエットだぞ……。
「テメェ、そこ退けや。」
『お断りします。』
「ァア?!」
『どんなに怒ったって嫌です。』
「テメェ、良い度胸してんじゃねェか。」
私は思った。
怖いとか思わせようとしてるなこの人。
一ミリも怖くないですけど。
『私は喧嘩しに来たのではありません。そういわれても困ります。それに、私に関わらないで下さい。私が何しようが、私の自由ですよね?この隊士を助けようが助けまいが。』
「此方は、稽古中何だよォ。部外者は引っ込んでろ!」
私に向かって拳をぶつけてくる。
『部外者ではありません。私も鬼殺隊の一人です。』
拳を受け止め、蹴りで彼を吹き飛ばす。
縁側にぶつかる前に、彼は止まった。
流石にこれじゃあ、倒せないか……。
いゃ、倒しちゃいけないけども……。
「テメェ……!!!ぶっ殺してやる……!!!」
『殺人を犯そうとするのはどうかと思いますが……。貴方は、一回冷静………っ……!!!』
砂埃で良く見えなかった。
ギリギリで避けれのが良かった。
私の中で、何かが切れた。
『良い加減にしてくれませんか……?』
「アァ?!っ……!!!」
『良い加減にしろって、言ってるんだよ。』
怒りの頂点にいた。
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作者名:アリサ | 作成日時:2019年9月7日 19時