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『えっと……。とっても、言いにくいのですが……その……。』
「何々!?」
『師匠……煉獄さんと、蜜璃さんの関係とは……?』
「え?!嘘っ?!Aちゃん煉獄さんの弟子?!って事は、継子?!ん?!炎柱?!」
『こ、声が大きいです……!!』
これじゃあ、他の人達にバレてしまう!!
代々続いた、炎の呼吸の恥じじゃないか……!!!
蜜璃さん!お願いだからぁ!!!!
「あ、ごめんね……!!私は、元継子だったのよ。ただそれだけだよ。」
『そうでしたか……良かったです。』
ふぅっと、溜め息を吐いた。
そう言えば、恋の呼吸は炎の呼吸からの派生だったっけ……。
蜜璃さん、こんなに強いんだしきっと……師匠の稽古も楽々出来たんだろうな……。
ふと、辛かった稽古を思い出す。
「もしかして……Aちゃんって、煉獄さんの事好きなの?」
『……!?ち、違いますよ!!』
(恋する乙女って感じっ……!けど……。)
何言ってるのだ、蜜璃さんは……。
違うけど、違くない……。
「まぁ……けど……。煉獄さんが亡くなった時、一番辛かったね……。」
『……。』
「でも、その辛さを乗りこえたからこそ、今ここにAちゃんが存在するんだよね。」
『……。』
辛さを乗りこえたからこそ…か……。
まだ、乗りこえられてないんですよ。
私の心にある傷は一生残るだろう。
ずっと、師匠への後悔を忘れられないままできっと私は死ぬ。
そう、きっとこれが……
私の末路だ____。
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作者名:アリサ | 作成日時:2019年9月7日 19時