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必死に追いかけると、突然ある場所で止まった。
見えないので、少し頑張って見てみると、ぼやけているが木が立っている。
猫をまた見ると、その猫は消えていた。
あれ、っと思い辺りを見ると、少し先を歩いていた。
追いかけようと、足を動かした途端、声がしたのだ。
「女の子だ!」
『?!』
「今日は、君を頂こうかな……?」
私の首に、冷や汗が流れた。
鬼……?いゃ、頂こうだから……変な人とも考えられる……。
どっちにしろ危険だ。
逃げなければ。
私が立ち去ろうとすれば、腕を掴まれ阻止される。
「何で逃げるの?ま!当たり前か!」
言葉の1つ1つが軽い……。
そんな事を考えていると、より掴む力が強くなる。
ただの一般人でこんな力が出るはずない……!!
やはり鬼に捕まってしまったのか……!!
『は、離してっ!!』
「嫌だよ。だって、君は……俺の食べ物なんだから。」
誰か、誰か、、、誰かっ!!!
微かにだが、腕が重くなった。
「何してる……童磨。」
「おぉ!これは猗窩座殿!!」
「Aに何をした。」
「まだ、何もしてないぜ。」
空気で分かる……。
あかざは、かなり怒っている。
「用が無いなら、手を離せ。」
「はいはい。」
すると、腕が軽くなる。
けれど、微かに手首付近が痛い。
「A、行くぞ。」
『え?』
彼に横抱きされた。
帰る?と言う事だろうか。
彼に助けてもらうのは二回目だな……。
(やっぱり、猗窩座殿……あの子を大切にしてるじゃないか……。)
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作者名:アリサ | 作成日時:2019年9月7日 19時