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翌日。
しのぶさんを呼ぼうと、鎹鴉を飛ばそうとしたがそれよりも早く、彼女がやって来た。
「目が見えないですか……。」
『はい……。』
「見たところ、異常はありませんが……血鬼術でも受けましたか？」
『受けましたが……目が見えなくなる効果は無さそうでした。』
「だとしたら何故……。」
そのまま、何も分からず終った。
しのぶさんが、御館様にしばらくの間の休暇と、小間使いを派遣を言ってくれるそうだ。
目が見えないと、何も出来ない。
そして、私の私物……も返してもらった。
“これ何ですか？”と聞かれたのだが……一応鎌である。
一応……。
鎌の形をしてないが、大事な事だから言っておく、鎌だ。
私の刀鍛冶さん(女)が、何かからくり大好きで、改造してしまった。
これなら、鬼に武器持ってるって気付かれないとか言ってたな……。
後、二次元だから何とかとか……。
、
、
、
、
夜だ。
見えなくて分からないが、微かに夜らしい冷たい風が吹いている。
『……！誰ですか。』
「良く分かったな。」
『あぁ……貴方でしたか。』
本当に来たのか。
まあ、今の私じゃどうにもならないから良いが。
「目、まだ見えないのか。」
『……。』
「お前が受けた血鬼術は、嫌な事を言われ苦しめられるものだ……。」
『まさか、見てたの……？』
「……。」
『……構わないけど……。』
ずっと、彼は見ていたと言うの？
ずっと……？
私を食べないで？
貴方の、目的は何なんだ。
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作者名：アリサ | 作成日時：2019年9月7日 19時
