イケメンか否か ページ6
周りの木々が残像に見えるほどすごい速さで駆け抜けてく。
五十とはいえ、与一と豊久についてくる信長の足の速さに、Aはやはり慣れてるのだと改めて感じた。
「………あっ、ねえ!遠くから誰か来ますよ!!」
Aは与一の背中から指をさす。
それは何から逃げている、怪我を負った少年2人だった。
その少年たちのすぐ後ろには馬に乗った兵士らしき者が捕まえようと手を伸ばしている。
「あ、危ないっ!!」
その声と同時にボンッ!と大きな音が鳴った。
Aは大きな音に驚き肩を揺らす。
音の出先を見ると、それは信長が撃った銃からだった。
信長は少年たちに手を伸ばしていた兵士の頭を撃ち抜いたのだ。
そして、豊久は刀を鞘から抜き、少年たちの上を飛び越えた。
残りの兵はあっという間にただの肉の塊と化した。
「グロテスクゥ。」
与一「冷静ですね。」
「バイ○ハザードの実況動画を見たまま、お肉食べれる人ですから。」
与一「………?」
与一とAが話してる間も豊久は次々と切り裂いていく。
「まるで剣舞を見てるみたいだよ。これが武士。」
与一「刀だけじゃないですよ。信長殿は銃を、私は弓を扱います。」
「へぇ……。あ、終わった。」
豊久は兵士を全員斬った。
少年たちはというと、腰を抜かしてひたすら悲鳴をあげていた。
「可哀想に、怯えてら。」
豊久は少年たちにゆっくりと近づく。
与一もAをおぶったまま豊久の後に続いて近づいた。
「耳が長い……これがエルフ。それに……」
信長「……お、もう気づいたかA。」
「……
エルフってイケメンなんだぁ……」
信長「そこかよ。」
Aは少年2人の姿をまじまじと見つめた。
そしてAは少年たちは怪我を負っていて所々から血が出ていることに気づいた。
「怪我してる!でもここじゃ治せないな……この2人の村とか……あ、焼かれてんだっけ。」
信長「あのなぁ……お前、惜しいって言われたことないか?」
「おつむが弱いとはよく言われますよ。信長さん何に気づいたんですか。」
信長「えるふではない。兵士をみてみろ。」
Aは兵士を1人1人見た。
そしてあることに気がつき、真剣な目で信長を見た。
信長は確信を得た。やはり、こいつ一般人のくせに出来る奴じゃ。
「……分かりました。
兵士はイケメンではないです。」
信長「だから!!そこじゃないっつーの!ったく、もうええわい。」
Aは首をかしげた。
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猫目石(プロフ) - 更新楽しみにしております。 (2022年2月11日 20時) (レス) @page40 id: 5676b10c1c (このIDを非表示/違反報告)
タムさん(プロフ) - お隣の山田さんさん» ありがとうございます!がんばります! (2020年11月28日 22時) (レス) id: 14a7f52abe (このIDを非表示/違反報告)
お隣の山田さん(プロフ) - 更新待ってます!!! (2020年11月27日 23時) (レス) id: d70d52a6f6 (このIDを非表示/違反報告)
タムさん(プロフ) - aiueooooさん» お待たせしました!(´;ω;`) (2020年11月19日 10時) (レス) id: 14a7f52abe (このIDを非表示/違反報告)
aiueoooo(プロフ) - 待ってました! (2020年11月19日 3時) (レス) id: f537d46eb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むきたまご | 作成日時:2016年12月16日 22時