死生観 ページ24
信「一向衆徒がやっていた手よ。」
「信長さん…手洗ってくださいね…死体の扱いは慎重が1番です。この世界はアルコールがないからなぁ…」
信「まぁこの裏山は村人の出入りは禁止じゃな。流行病にかかるかも知れん。」
「うん…オルミーヌ、もっと下がっていいよ。そんな関係ないけど貴方には耐性がないし…」
オルミーヌは眉間にシワをよせすっかり萎えた様子でさらに後ずさりした。彼女にとっては気休め程度で本当は走って逃げ出したいくらいだ。
豊「便所の土はどうするのだ。」
信「木炭はともかく硫黄が無い。しばらくはあのままだ。」
落ち着きを取り戻したオルミーヌは信長に詰め寄った。
オル「ひどすぎますよ!!敵の死体をこんな…」
信「何故ぞ。土に埋めても同じ事だ。腐って虫に食われ土になる。早めているだけで同じ事ぞもったいない。」
豊「首は洗い整えて埋めてやった。人として供養してやった。こちらに手を合わせれば良か。」
「武士道様様だねー…首も体も同じ肉。虫や微生物からしたら別に変わらないよ。」
信「お前、西洋だもんなー」「まだ覚えてたんかい」
「そうだね…まぁ勝ったんだから何してもいいって訳でもないけど死人に口なしだからね」
豊「お前は落ち着いとるな。良か!」
「????豊久は人を褒めることが出来たのか…」
豊「なんじゃ!!!!!!!」「大声!!」
オルミーヌはAまでもが冷静であることに驚きを隠せなかった。だが当たり前のように帰っていく3人の後を黙ってついて行く他出来ることは何もなかった。
「…ん?そういえば硫黄ってこの世界にあるんですか?」
信「…おいオルミーオッパイ。」
オル「なぜ最後の1文字で間違える…もはや怒る気すら起きない。」
「私はそんなふうに思ってないからね天使ちゃん。」
オル「胸を見るな!」
信「火山の近くとかで良く採れるんだがくさーくて黄色いの
イオウっていうんだが手に入るか。」
「なんか屁を粉にしたって感じのやつ。知らないかも。」
オル「えっ硫黄ですか。いやあるとは思いますけど。」
「めっちゃアホみたいな特徴言っちゃった…かかんくていい恥かいた…」
「でも硫黄に硝石、あとはソレをまとめたブツはいつ使うの?」
信・豊「!!!」
目だけでAを見た。信長はゆっくりと瞬きをして目を逸らしたが豊久はAを探るように見た。
この時の一瞬の閃がAにとってかけがえのない武器になることをAはまだ知る由もなかった。
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猫目石(プロフ) - 更新楽しみにしております。 (2022年2月11日 20時) (レス) @page40 id: 5676b10c1c (このIDを非表示/違反報告)
タムさん(プロフ) - お隣の山田さんさん» ありがとうございます!がんばります! (2020年11月28日 22時) (レス) id: 14a7f52abe (このIDを非表示/違反報告)
お隣の山田さん(プロフ) - 更新待ってます!!! (2020年11月27日 23時) (レス) id: d70d52a6f6 (このIDを非表示/違反報告)
タムさん(プロフ) - aiueooooさん» お待たせしました!(´;ω;`) (2020年11月19日 10時) (レス) id: 14a7f52abe (このIDを非表示/違反報告)
aiueoooo(プロフ) - 待ってました! (2020年11月19日 3時) (レス) id: f537d46eb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むきたまご | 作成日時:2016年12月16日 22時