[ドリフターズ]異世界だけどまぁ冷静にツッコミしていけばいける気がする (ページ17)

今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:15,628 hit

オルミーヌの札ページ17

信「オイテメー与一があいつらの言葉覚えんのどんだけ苦労したと思ってんだ！！！！」

オル「知りませんよそんなの！！！」

信長はオルミーヌに詰め寄り

豊「A知っとったな！！？？」

豊久はAに詰め寄った。

「だ、だって、与一のあの可愛い顔見ちゃったら…、は、はは、」

まさにカオス状態にエルフ達は見てるしかなかった。

信「あやまれよ与一にあやまれよ！！」
オル「なっなんでですか」
「いーからあやまれよかえーそーだろ！」
オル「わかりましたすいませんすいません！」
豊「早くそのフダよこせッ」

オル「えーとちょっとまってて下さいよ」

オルミーヌとAはオルミーヌのポシェットの中をバサバサと漁った。
中からは意味こそ分からないが様々な言葉が書かれた似たような札がたくさん出てきた。

「極東、日本国、サムライっぽい人」

オル「ええとこれかな、とーーー！！」

オルミーヌはやけくそ気味に与一のおでこに札を貼った。

すると与一はキョンシーのように腕を突き出し機械的にぴょんぴょんとはね始めた。

与一「こんにちは」

さっきより怪しげになった与一の姿にエルフ達はなお怯えた。
しかし言葉だけは通じてるようだ。

豊「オメーなんか変なバケモンみたいだろ！貼るトコ考えろバカ！！」

「きょ、キョンシーだ！！！与一～写真撮らせて～！！！」

オル「わかりましたすいませんすいません！！」

オルミーヌはおでこに貼った札を背中に貼り替えてあげて、豊久と信長とAにも同じ札を差し出した。

信長は札を見つめて苦そうな顔をした。

「………背中まで手が届かないのかな？」

信「うるせぇ。分かってて聞くな。……ところでA、この札に見覚えはねぇか。」

Aは札を見るが、ちっとも浮かばなかった。

「ないです。少なくとも、私が生きていた時代にはこんなものはない。」

そうか。とまるで返答内容を分かっていたように素っ気なく返すと、信長は豊久に耳打ちした。

信「豊久、言えよ。横で、オレが言う通りに言え。」

豊「！！」

信「こういう時はお前が言わねばダメだ。」

「何を言わせるんですか？」

すかさず、Aは2人の間に入ったが、信長にニヤリ、と笑われただけで何も分からず終いだった。

信「おい、オッパイメガネ」

オル「オルミーヌです！！オ、しか合ってない」

呆れ返っているオルミーヌに対して信長は早急に話を進めた。

信「この耳長の状況を教えろ。大体想像はつくがな。簡潔に教えろ。」