私だって一つや二つ ページ14
Aの意見にすぐにオルミーヌは反応した。
オル「いやたぶん…廃棄物じゃないと思います。」
与一「なんで」
オル「廃棄物としてこちらに来る人はもはや人と言えない。そういう冗談は決して通じない。」
「信長さん冗談だと思われてる件について」
信長「えぇー」
気にせずオルミーヌは続ける。
オル「ただひたすらにこの世を憎んで憎んで憎みきっている。彼らがあなた方の世界でどんな事があったのかはわかりません。
しかし彼らはきっと何もかもが憎いのでしょう。全てを滅ぼさなければ気が済まない程に………。」
「…………ふーん」
オル「廃棄物がこちらに来てやる事は一つ。
破壊と戮殺のみです。
彼らは北方に集結して化物たちを手懐け、進軍を開始してしまいました。このままでは彼らにこの世界を壊されてしまう。
ですからあなたがた漂流者の力を貸して頂きたいのです!!」
「馬鹿みたい。」オル「え?」
豊久「A?」
「ばっかみたい。前の世界で何があったか知らないけど……憎い人や物事の一つや二つ持ち合わせてるのは……お前らだけじゃないっつの。」
Aは右手をぎゅっと握った。まるで何かをひねり潰すように。
「こんな………何も関係ない世界で[何もかも憎いので殺戮パレード始めますうふふ]なんてされても困るし。迷惑極まりない。
まるで………お菓子を買ってもらえなくて駄々をこねた子供に兵器でも持たせたみたい。」
打って変わって別人のAに誰も声をかけられなかった。
信長「………お前らが持ってる兵は?」
オル「え」
信長は鋭く目を細めた。
信長「化物だの何だの知らんが敵はどうも軍勢なんだろ?お前ら十月機関は、どんだけ兵隊を持っとんじゃい。」
オル「そ、それは、その、私たちは導師の結社ですので」
信長「ないのか。」
オル「ドリフを集める事が目的で……えー、各国の王や領主に呼びかけて軍を出してもらってそれを漂流者が指揮指導するという………」
「いやそれは」
信長「ばーかばーかばーか」
信長「世界は違えど国なんつーのはどこも一緒だな。領主がいて兵権を持ち、それ故領主たりえている。」
「………オルミーヌさん……いきなり[君に変わって僕が十月機関の指揮権を握るよよろしく外部の人間で別世界から来ましたよろしく]って事が可能だと思います?」
信長「支配者が他所からやって来た訳分からん奴にホイホイ指揮権渡すかバーカ」
オル「あうぅ…」
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猫目石(プロフ) - 更新楽しみにしております。 (2022年2月11日 20時) (レス) @page40 id: 5676b10c1c (このIDを非表示/違反報告)
タムさん(プロフ) - お隣の山田さんさん» ありがとうございます!がんばります! (2020年11月28日 22時) (レス) id: 14a7f52abe (このIDを非表示/違反報告)
お隣の山田さん(プロフ) - 更新待ってます!!! (2020年11月27日 23時) (レス) id: d70d52a6f6 (このIDを非表示/違反報告)
タムさん(プロフ) - aiueooooさん» お待たせしました!(´;ω;`) (2020年11月19日 10時) (レス) id: 14a7f52abe (このIDを非表示/違反報告)
aiueoooo(プロフ) - 待ってました! (2020年11月19日 3時) (レス) id: f537d46eb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むきたまご | 作成日時:2016年12月16日 22時