【220】 ページ27
(Side A)
ゴォーー
日頃、聞きなれているせいか、その音が聞こえても誰も気にもとめてない。
ニノだけがそれを目で追い、じっと見つめる。
見上げると茶色の瞳がいつも以上に薄く見えて、透き通ったガラス玉のようにキレイだった。
ただ、その表情はすごく寂しそうだったんだ。
俺はそっとニノの手を握った。
二宮「……人に見られるよ？」
相葉「今頃、飛行機の中かな？」
二宮「……うん。」
もし彼が身を引かなかったら……
ニノは彼と一緒にいることを選んで
俺はこうして一緒にいることも
想いを重ねることも出来なかったかもしれない。
二宮「さっきのアレ、嘘だよ。」
相葉「ん？」
二宮「夕飯はラーメンにしようってやつ。
ほんとは、相葉くんの答えが正解。」
相葉「え？」
二宮「俺、相葉くんが好きだよ。
記憶の中の人が相葉くんだって気づく前から好きになってた。
でも、もう相葉くんとは並んで歩いちゃダメだと思ってたんだ。
ひとりだけ記憶があるのは
俺のせいで命を落としたあなたが、今度は誰か他の人と幸せになるのを見届ける為だと思ってた。
でも
記憶も、気持ちも押し殺して傍にいることが、めちゃくちゃ辛くて……
真っ暗な、出口の見えない穴に落ちたみたいだった。
その穴に手を差しのべて、救い上げてくれたのが翔ちゃんだったんだ。
だからね
翔ちゃんもすごく大切な人なの。」
飛行機が見えなくなっても
ずっとその空を見つめたまま、ニノが言う。
相葉「うん。わかってる。」
ニノの心にポッカリあいた穴は、俺が埋めるから
だからそんな寂しそうな顔しないで。
俺はそっと握る手に力をこめた。
心の声が聞こえたのか
ニノは俺の顔を見てふわりと笑うと
ギュッと強く握り返してきたんだ。
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ありす(プロフ) - ジャムさん» お久しぶりです(≧∇≦)お元気かしらと気になっておりました！！またコメントしてくれてありがとうございます(*^^*)お山、出てきましたね( ´艸｀)前世、私もこれを書いたおかげで、自分は何だったんだろう？て時々思っちゃいます(笑) (2015年10月17日 2時) (
レス) id: f9e479aa77 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 雪架さん» コメントありがとうございます(*^^*)感想をいただけるととっても嬉しいんです(//∇//)約束って相手が覚えているだけで嬉しいものですよね。この二人の約束はずっと心に残っていたので、今回果たせて私も嬉しい＆満足です(笑)7章もよろしくお願いします(о´∀`о) (2015年10月17日 2時) (レス) id: f9e479aa77 (このIDを非表示/違反報告)
ジャム(プロフ) - いいいいいいいいいい！やっと読めました！！！！本当に幸せですね。わたしの大好きなお山も恵めたことですしね((( それはさておき、この小説を読むと、私も前世を気づかずに生きてるのかなって思っちゃいます！小説みたいな事があったらすごくロマンチックですよね！ (2015年10月17日 2時) (レス) id: 0f315f0b70 (このIDを非表示/違反報告)
雪架(プロフ) - お邪魔いたします、ずっと楽しませていただいていたのですが、我慢できず失礼いたします。約束が果たされるって、小さなことでも嬉しいのに、こんな陽の目に当たる素敵な形で…彼らはきっと幸せですね♪7章も追いかけさせてください。 (2015年10月15日 10時) (レス) id: dfc0dc1d1e (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - ケイ♪さん» コメントありがとうございます(*^^*)両想いのにのあいを書くのが楽しい今日この頃です( ´艸｀)おさまりきらずの経験ありますか！自分では全然おさめる予定だったんですけど、あれもこれもと書いてたら(;^_^A 次こそは最終章！頑張ります♪ (2015年10月14日 8時) (レス) id: f9e479aa77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす
| 作成日時：2015年8月4日 17時
