【168】 ページ17
(Side N)
翔ちゃんには、帰る時にメールをして、駅から家に向かう時にもう一度、“もうすぐ着く”とメールをするのが日課になっていた。
送信して携帯を鞄に入れようとした時、ふと目にとまる指の絆創膏。
咄嗟にくわえた相葉くんの行動を思い出していた。
「ニノ？」
そう呼ばれて顔をあげる。
二宮「大野さん。」
大野「なんか、すごい嬉しそうな顔してたけど？」
二宮「え？……嬉しそう…だった？」
大野「うん。」
二宮「……。」
俺、何やってんだろ…。
大野「あ、急に悲しそうになっちゃった(汗)
大丈夫？」
二宮「あ、うん…。
どうしたの？こんなとこで。」
大野「今、翔ちゃんと飲んでたんだ。
“今から帰ります”って誰かさんからメールが来たら、“じゃ、帰るわ”ってアッサリ解散された(泣)」
二宮「ふ(笑)」
大野「俺、翔ちゃんとは結構長い付き合いだけど、ニノほどの人はいなかったよ。
好きすぎて喜んだり悩んだり、頭の中にニノのことしかないみたい。
見てて、それはやっぱり幸せってことだよな〜って思った。
ニノからしたら好きが強すぎて重いかもしれないけど(笑)」
二宮「そんなことないよ…。
俺も、翔ちゃんがいないとダメだから。」
大野「じゃ、ソワソワしながら待ってるだろうから、早く帰ってあげて(笑)」
そう言ってヒラヒラと手を振りながら大野さんが離れていく。
俺はしばらくその場に突っ立ったままでいた。
嬉しそうな顔…してた？
そんな顔して翔ちゃんとこ……帰るの？
ゴロゴロと鳴っていた雷が近づいてくると、ポツポツと大粒の雨が降り始めた。
それは、あっと言う間にどしゃ降りになる。
すれ違う人々が鞄や荷物を頭の上に掲げて走り抜けて行く。
けれども俺は、その場から動けずにいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 899人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ありす(プロフ) - ジャムさん» 楽しみにしてますよ〜(*´ω｀*)いつもいつも更新に反応してくださって有難いです♪6章スタートしたので、引き続きよろしくお願いします(*^▽^*) (2015年8月4日 18時) (
レス) id: f9e479aa77 (このIDを非表示/違反報告)
ジャム(プロフ) - 雄叫びを楽しみにしてくださるなんて(´･_･`)光栄です笑 (2015年8月3日 22時) (レス) id: 0f315f0b70 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - ジャムさん» いやいやいや全然上からじゃないですよ(*^^*)いつもいつもコメントと応援ありがとうございます♪励みになってます(*´ω｀*)私もジャムさんの雄叫び楽しみにしてます(笑) (2015年7月28日 7時) (レス) id: f9e479aa77 (このIDを非表示/違反報告)
ジャム(プロフ) - 更新が遅くても、その分毎回さけんじゃうくらい、予想を上回る物語が進んでいくので、待っていられます！笑 少し上から目線ですね、すみません笑 いよいよラストスパートですね！最後まで応援していますよ♪ (2015年7月27日 18時) (レス) id: 0f315f0b70 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - あーちゃんさん» コメありがとうございます♪あーちゃんさんも雄叫びが(笑)泣かせてしまってすみません(;^_^A感動といっていただけるととーーっても嬉しいです(*´ω｀*)応援もありがとうございます♪亀更新ですが、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです！！ (2015年7月27日 6時) (レス) id: f9e479aa77 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ありす
| 作成日時：2015年6月2日 18時
