S55 ページ11
ー永瀬sideー
「なんか平野くんに捨て猫拾ったんやけど、どうしようって言われて。」
「とりあえず見つからんように空き教室に連れてったけど、平野くんがここで飼われへん?とか言い出すから。」
「あかん!って全力で止めて…って永瀬⁉」
俺が見たのはその時か。
なんや、全部俺の勘違いやん。
安心したら力が抜けて、壁にもたれながら座り込んだ。
.
ーYour sideー
力なく座り込み、ため息をつく永瀬。
まさか…
「さっきの、嘘、じゃないん…?」
私もしゃがみ、永瀬と目線を合わせてそう言った。
「嘘でそんなん言うわけないやん。」
「私だって…」
「待って。俺に言わせて。」
「俺は、Aのことが好きです。
俺と…もう一度つき合ってくれますか?」
「…っ、はい!」
抱きしめられて、永瀬の温もりが伝わってきて。
その腕の中で泣いていた。
名前を呼ばれたことが嬉しくて。
“好き”って言われたことが嬉しくて。
“もう一度”
って、なかったことになんかされてなかったのが嬉しくて。
「ちょ、泣くなよ。俺が泣かしたみたいやん、」
「永瀬が泣かしたー、」
突然近づいてきた顔。
熱を帯びた唇。
一瞬の出来事に、息が止まりそうになった。
「これで、涙止まった?」
「んー!」
ずるい。私はこんなにドキドキしてるのに、永瀬は余裕の笑みを浮かべて。
でも…
「そんなじっと見んな!」
永瀬の頰がほんのりと赤く染まったように見えたから、よしとするか。
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arirunrun0415(プロフ) - 名無しさん» なるべくたくさん更新できるように頑張ります! (2017年4月24日 7時) (レス) id: 5213bbf6bf (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - 大量更新おねがいします! (2017年4月23日 23時) (レス) id: 5211f08dd2 (このIDを非表示/違反報告)
arirunrun0415(プロフ) - イチゴさん» ありがとうございます!頑張ります(^^) (2017年4月22日 20時) (レス) id: 5213bbf6bf (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - めっちゃ、キュンキュンします!これからも、更新頑張って下さい!! (2017年4月22日 18時) (レス) id: ec92214095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ありいわ | 作成日時:2017年4月22日 15時