Episode 18 ページ18
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家に着くと、玄関には2足のローファー。
リビングから元気な声が聞こえる。相変わらず仲良しだな、もう。
「ただいまー」
『あ、おかえりAちゃん!!!』
「なに、今日はやけにご機嫌ですね」
『Aちゃんに会えるからねっ』
ありおかせんぱいの発言に照れて何も言えないでいたら、すかさずお兄ちゃんの野次が飛ぶ
慧「こら!A照れない!!俺は帰れって言ったのに。……てか遅かったね?どうしたの?」
「あっ、、まあ、いろいろ…あって、」
慧「うわ、なに。亜依ちゃんと喧嘩した?」
「違うよ。亜依とは仲良し。ほんとになにもないって。」
慧「いーや、変。A、相談事はお兄ちゃんにしなさい」
『俺も聞いてあげる〜』
はぁ、なんだかお兄ちゃんが2人になったみたい。
ていうかこんなのでわたし、よく中学時代お兄ちゃんにバレずにやっていけたな。
「と、まぁ、そんな感じです」
『うわあむかつく』
「はい?」
お兄ちゃんが怒ってくると思ったけど、なんでかありおかせんぱいが不機嫌で、うーんよくわからない。
慧「はぁ?なに、その。ゆうり、っての。俺の許可なくAとデートして告白?ありえない。ぜえええったいに!!!!」
なんてこっちまあいつも通り意味のわからないことを言ってたんだけど。私に好きな人出来ないのこの人が原因じゃない?
「なんでお兄ちゃんの許可がいるのよ。」
慧「変な男だったらどうするの!!A泣かすとか許さないし。俺がその辺見極めてやるから!」
「ふーん、」
残念ながらその見極めをしたことがないほど恋愛経験のないわたし。
『ね、いのちゃん。俺は?』
慧「は?」
『おーれ。Aちゃんの彼氏に、優良物件だよ??』
慧「だいちゃん1番無理。」
『ちぇ、いいもん。』
「へ、ぇっ!?」
急にありおかせんぱいが近づいてきて後ろから抱きしめられる。
『俺のこと、好きになってもらうから』
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作成日時:2020年4月15日 0時