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私は彼の名前を思わず見続けた。
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コンコン
彼がボールペンで机を叩く。
らいか「あ、ごめん。えっと、有岡くんって呼べばいいかな?」
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有岡「なんでも。で、君は?」
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らいか「あ、私はらいか。」
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彼は何も言わずに勉強を再開する。
本当に不思議な人だ。
普段は無口で愛想がないくせに、急に口を開いたり、名前を教えてくれたり。
やはり、彼が気になる。
チラチラ彼を見る私は、きっと彼から見たら私も不思議な人なのだろう。
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2時間後。
結局彼に教えてもらってもレポートには時間がかかった。
なぜなら彼が気になるからだ。
彼の魅力はいまいち分からない。
でも、どうしても気になる。
レポートは自分でするくらい時間がかかったけど、それでも彼と出来て嬉しかった。
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らいか「あの、ありがとうございました。そろそろ時間なので帰ります。」
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有岡「おう。」
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彼は短く返事をすれば再び勉強を始める。
いつも私より先に来て私より後に帰る。
大学生なら疲れて帰りそうだが、きっと真面目な人なのだろう。
明日もまたここに来よう。
そう思い、この図書館を出る。
昨日は、
もうここには来ない。
なんて言ってたっけ。
そんなことを考えながら、家へ帰る。
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作者名:らいか | 作者ホームページ:http://raika
作成日時:2019年6月3日 18時