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今日の彼も昨日と同じような服装だった。
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席も昨日と変わらない。
こんなに人が多いのに同じ席を確保出来るってことは、いつから居るんだろう。
いろんなことを考えているうちに彼の隣に着く。
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らいか「こんにちは。また、隣いいですか。」
隣の人「…………あぁ」
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相変わらず愛想がない。
まともにこっちすら見てくれない。
それにしても彼は一体どんな人なのだろう。
年齢的には大学生か？
でも、常に席を確保してるってことは、朝早くから居る可能性が高い。
4年生かな。
講義がほとんどないのだろう。
彼のことを考えながら勉強を始める。
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………！
彼が立ち上がった。
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らいか「もう帰られるんですか？」
彼は何も答えない。
荷物を全部持って彼はどこかへ行った。
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せっかく来たのに帰っちゃったか。
不覚にもそう思う私は、本当に彼のことが気になっているようだ。
5分後。
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………え？
彼が戻ってきた。
少し出かけてきたのか？
仮にそうだとすれば勉強道具まで持って、出かけるだろうか。
きっと彼に聞いても答えない。
私は再び勉強を始めた。
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プルルルル…プルルルル…
電話が鳴る。涼介からだ。
らいか「もしもし？」
小声で答える。
涼介「お前のスペイン語のテキスト俺のカバンに入ってたけど、レポート出来んの？」
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らいか「あ………」
涼介「図書館？持っていこうか？」
らいか「もう帰ったでしょ？大丈夫。図書館で探すよ。」
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そう言って電話を切る
図書館で探すって言っても、どこにあるのか…
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らいか「あの…」
隣の人に話しかける。
きっとこの人は常連だろう。
場所も把握してるはず。
らいか「スペイン語の本ってありますかね？」
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何も言わずに隣の人が席を立つ。
着いてこいという意味だろうか。
私は彼のあとを着いていく。
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作者名：らいか | 作者ホームページ：http://raika
作成日時：2019年6月3日 18時
