10* ページ10
大貴side
『着きましたよ』
「え、ここって…女性物の…」
『今日のこと、忘れて欲しくなくて…形にできたら、って』
自分の情けないところを見せてしまう。
「ふふっ、」
すると彼女は優しく微笑んだ
『えっ、何で笑うんですか！？』
「はっきり言っちゃうけど、有岡君、ダサいけどそれを隠そうとせず素直に言うところ、好きです」
『え、っ』
自分でも分かる。嬉しくて、少し顔が赤くなってしまっていること。
「ほら、行きましょ？似合う服、選んでください！」
『はい！』
『これ、どうですか？』
そう言って渡したのはグレーのタートルネックに白のチュールスカート。
「かわいいです！でも、私には似合わないので…」
『Aちゃんは何着ても似合うよ。すごくかわいいから』
「え、あ、ありがとうございます…//」
俺は服を渡し、彼女が入っている試着室の近くで待った。
「あ、有岡く…ん？」
カーテン越しの声。
『ん？』
「あ、あの、やっぱ自信なくて…。スカート短いし、似合ってないと思う…」
『出てきてください』
そう言うと、恥ずかしそうにカーテンを開けてうつむいたまま目をこちらに向けた。
その姿がすごくかわいくて、上目遣いに見える。
『やば…//』
俺は手で自分の口を隠した。
『超似合ってる。かわいい』
「あ、りがとうございます//」
山田の言ってた絶対領域も悪くない、なんて思ってしまう俺。
すごくすごくかわいくて、見とれてしまう。
「あ、有岡くん？//私、これ買って来てもいい？」
『！俺が払う！』
「い、いいです！」
『ねぇ、もう…敬語やめない？』
もう俺たちは普通に話せる仲になっていると思った。
「う、うん」
Aちゃんは俺が払うのを断ったけど、折れて俺が払うことになった。
「ありがとう！」
『全然いいよ。』
空を見上げれば、もう夕方で。
まだ、別れたくない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 678人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
侑貴 - 私もハニワ好きです！特に綾瀬くんとか誕生日が一緒なんですよ！８月２８日生まれ「ハニワ」のひです (2016年8月19日 14時) (
レス) id: 09b0973850 (このIDを非表示/違反報告)
りなちぃ - はにわ好きです！！ (2016年7月30日 0時) (レス) id: 445df8c154 (このIDを非表示/違反報告)
涼慧 - 涼介くんお誕生日おめでとうございます！！ (2016年5月9日 18時) (レス) id: d4fcc86ead (このIDを非表示/違反報告)
涼慧 - あやややさんそうですね！気になりますね！！男の子はクールなかんじ…？ (2016年4月8日 18時) (レス) id: d4fcc86ead (このIDを非表示/違反報告)
あややや - あと少しで、映画も公開されますね！あの新キャラが気になります！！ (2016年4月8日 9時) (レス) id: 2e9d181b1b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涼慧 | 作成日時：2016年2月21日 20時
