モテない有岡警備員さん。

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大貴side





ついに、この日がきた。








今日は待ちに待った、俺たちが家族になる日。









すごく待ちきれなくって、婚姻届を書いた日がすごく昔のように感じる。









俺はちゃんとカッコよくキメて、あとはAだけ、ってとこ。









Aは真っ白なドレッサーの前に座ってメイクをしてもらっていた。









いつもに増して綺麗なAの後ろ姿を見るだけでドキ、っと胸が跳ねる。









少し待って、Aもちゃんと白いドレスを着て、準備ができたみたい。









「だ、大貴く…きゃあっ」









ふらふらしながらズルズルとドレスをひきずって俺の方へ寄ってくる。







すごく危なかっかしいなと思いながら見ていると







やっぱり慣れない高いヒールを履いたからかこけたA。









あっぶね、って俺が抱きかかえると









ありがとう、ってへらぁと笑った。









その姿がすごく愛しくて、ぎゅっと強く抱きしめた。









「だ、大貴くん？くるしいよ〜っ//」









大「お前のその笑顔…他のやつに見せんなよ…//」







大「どこにも行かないで…」








またさらにぎゅっと強く抱きしめると









「私は大貴くんしか目に入ってないから大丈夫だよ」









少し顔を赤らめて言うもんだから、かわいくてかわいくしょうがなくって








ちゅ、








と唇を重ねる。









大「キスの練習！みんなの前でもやるんだから」









「ぁ…そ…だった…」








恥ずかしい、恥ずかしいって顔を手で覆った。









大「綺麗だよ、A」









「！//大貴くんもかっこいいよ」









大「っ//そ、そろそろだな」








「そうだね…私、ちゃんと大貴くんにふさわしいお嫁さんになれるかな…」








大「大丈夫！！2人で頑張ってこ？」









「うんっ」








Aはふわっと微笑んだ。









いつまでも、この幸せが続きますように。

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