モテない有岡警備員さん。

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◯△公園に着いても有岡君の姿が見当たらなかった。







公園の中に入ると、









キィー





キィー








と、錆びた鉄がこすれる音がしている。









少し怖くなって、ブランコの方を見てみると









大人の男の人が…いや、有岡君…？









なんと有岡君がブランコをこいでいた。









「えっ、あっ、有岡…くん？」









私はおそるおそる声をかけてみる。









大「あっ！Aちゃん！」









そう言って私の方に駆け寄ってくる。









さっきより顔色が明るくなったのは、気のせいだろうか。









「なんでブランコこいでたの？」









大「退屈だったんだもん」








「待たせちゃった？ごめんね。でもかわいかったからちょっと笑いそうになっちゃった」








するとぷくぅっと頬を膨らませて








大「またかわいいって言った…。嬉しくない」








「だって、有岡君はかわいくなきゃ！」







大「今日はかっこいいとこ見せるから！」








「ふふっ」








大「い、行くよ！」








そう言って私の手を握って歩き出す有岡君。









男らしい手。






_____大丈夫。もう十分かっこいい。十分、ドキドキしてるよ。

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