モテない有岡警備員さん。

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大貴side







大「Aちゃん、自己紹介」








「あ、そだね」









「Aです！」









名前だけ名乗ったAちゃん。







それだけ？っていう。







そういうところがすごくかわいい。









涼「ふふっ、山田涼介です」









「よろしくお願いします！」









涼「よろしくね。」









「私、血液型B型なんです！」









涼「一緒だね！」









「はい！」









涼「やっぱ俺達、気があうかも！」









話す2人はすごく楽しそうで。








笑顔が絶えなかった。









俺はただただ運ばれてきたジュースを飲むだけで…。









かっこ悪りぃな、俺。









涼「Aちゃん、連絡先教えてくれない？」









「え、いいんですか？！」









涼「うん！もっと話したい」









Aちゃんの顔を見ると少し顔を赤くして嬉しそうに微笑んだ。









俺にはまだ見せていない笑顔。









悔しかった。









涼「ありがとう！」








「いえいえ、こちらこそ！」









俺達は席を立って、俺が靴を履いている時に山田がAちゃんに耳元で何かを言っていた。








Aちゃんはさらに顔を赤くして、こくこくと大きく頷いた。









やっぱりまた、失恋か…。









Aちゃんと俺と家が反対方向の山田は、カフェを出てすぐに別れた。









Aちゃんと2人きり。







俺今ちょっと妬いてるのに。









…何話そう。

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