モテない有岡警備員さん。

14* ページ14

待ちに待った涼介君に会う日。






朝から心臓がうるさくて…。









待ち合わせの時間はお昼。









私は待ちきれなくて、朝に家を出た。









その時は、ワクワクで忘れていた。









私は方向オンチだったということを…。









地図も持たずに家を出て、やっとついた時にはもうお昼を過ぎてて。









朝から出たのに…。









カフェのまわりをうろうろして、涼介君と有岡くんを探した。









探してると、私の足が誰かの靴に当たってしまった。









「あっ、ご、ごめんなさ…」








？「あ、すいません」






くるりと後ろを振り返ると、全身黒のニット帽をかぶってマスクをした男の人が立っていた。









身長もそこまで高くなくて、帽子であまり見えなかったけど顔を見てみると、









「えっ、あっ、りょ、りょうす…









？「しっ！バレちゃうから。」









「や、やっぱり涼介君…ですか？」









彼は黙って頷いた。









「私っ、涼介君の大ファンなんです！」









涼「ふふっ、ありがとう」









握手もOKしてくれた。









もうこの手、一生洗いたくない、なんて(笑)









「あ、あの、有岡くんって…」









涼「ん？あ、大ちゃんが言ってた子？」









「私ですか？そうです！」









涼「あ、初めまして〜いつもありがとう」









「は、はい」









涼「大ちゃんまだ来ないんだよね〜」









すると見覚えのある不思議な走り方をした男性が。









「あ、あれ有岡くんなんじゃ…」








涼「ん？あ、そーだね」









大「ごめん！！寝坊した〜っ」









髪の毛をボサボサにしてこちらに走ってくる。









「ふふっ、いつまで寝てたの？」









大「昼まで(笑)」









私達は笑ってカフェに入った。








席は、私と大ちゃんが隣の席。








涼介君が私の前に座りました。









涼「メニュー、どうぞ」








「ありがとうございます」









大「Aちゃん、何にする？」









「んー…コーラ！」









涼「俺もコーラ！気があうね(笑)」







「ふふっ」








有岡くんがムスッとした顔をしたような気がするのは気のせい…？









涼「大ちゃんは？」








大「オレンジジュース」









有岡くん、本当かわいい。

15*→←13*

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す