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颯side



颯「ただいま」


家に帰ると、先に塗と竜二が帰っていて、
冷蔵庫に買ったものをしまっていた。


塗「おかえり」


竜「おかえりー!あ、今日は卵安かったからちょっと多めに買っちゃった」


塗「明日の朝ごはん、卵かけご飯が良い」


卵大好き兄弟でもある俺たちにとって卵が多めにあるというのはありがたい。


颯「ん。了解。じゃあ、夕飯作っちゃうな。竜二は課題やっちゃえよ?」


竜「はーい!」


竜二が元気よく返事をした時、玄関のドアが開いた。


大「ただいまー!」


竜「おかえりー!」


竜二に抱きつく大にぃと喜んで抱きつき返す竜二。


羨ましいけど、照れるしね、無理。


颯「大にぃ、お風呂掃除しておいてもらっていい?」


大「了解!」


元気よく答えた大にぃはカバンを置きに一度部屋へ戻って行った。


竜「あ、塗にぃ、数学分かんないところあるんだけど、教えてくれない?」


その間に言った竜二の一言。


塗は勉強は出来るけど、
やらなくていいことはやらない主義を掲げているから大学進学をしないと決めた時から勉強からはかなり身を引いていた。


もうかなり覚えてないんだろうな。


塗「大にぃ、俺風呂掃除してくる」


やっぱり逃げた。


大にぃの仕事を代わるふりをして一番嫌な仕事を押し付けようとしているのが丸わかり。


大「んー、ありがとう?」


何も聞いていなかったのか不審がりながらもあっさり返事をした大にぃの元に竜二が飛んで行った。


竜「え、じゃあ大にぃ教えて!」


竜二もアホだな。


大にぃの勉強はメンバーさんと同級生の方々が助けてくれたからこそ赤点スレスレだったレベルだったのに。


まだ小さかったし覚えてもないか……。


大「どの範囲?」


竜「一番最初の範囲の……」


教科書を見た途端に血相を変えた大にぃは、キッチンに駆け込んできた。


大「うわ!無理!颯馬助けて!」


颯「はぁ?じゃあ料理すんの?」


野菜を切る手を止めて聞くと、
大にぃはこくこくと頷いた。


大「簡単なもので何とかするから!」


颯「……分かった。じゃあよろしく」


大「おう!任しとけ!」


大きく頷く大にぃには不安しか感じない。


それは竜二も同じだったようだ。


竜「不安だね」


颯「まあ、任せよう。んで?どこ?」


竜「あ、ここ」


颯「あー、これはね……」

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名岡颯貴(プロフ) - ?さん» ありがとうございます!とっても励みになります!誠心誠意書かせていただきます! (2020年7月1日 23時) (レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き楽しみに待ってます! (2020年7月1日 22時) (レス) id: 5ebe61a63e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名岡颯貴 | 作成日時:2020年6月28日 16時

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