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竜side
一「佐木、おっはよー！」
美「おはよう、佐木くん」
登校中、一先輩と美雪先輩に声を掛けられた。
一先輩が思い切り肩を叩くから、絶対にビデオの画面がブレたと思う。
授業中と家の中以外は回しっぱなしのこのカメラは、探偵斡旋所助手の塗にぃから役に立つと言われて誕生日に買ってもらったものだ。
竜「おはようございます、一先輩、美雪先輩」
一「なぁ、佐木ー、今日の弁当何ー？」
会って早々弁当の中身を聞いてくるあたり一先輩らしい。
竜「自分で作ってないんでわからないですね」
美「一ちゃん！佐木くんのお弁当たからないの！」
美雪先輩に怒られる一先輩は嬉しそう。
出会ってまだ間もないけど、この二人は恋仲だと踏んでいる。
一「へぇへぇ。あ、そうだ、今日部活ないしさ、なんか食べにいかない？」
美「それ、いいね！」
それ楽しそう、とは思うけど、貰ったお小遣いはなるべく使いたくはないし、第一今日は買い出しの日だ。
兄ちゃん達はガンガンバイトしてたくせに、経済的余裕はあるからとかなんとか言って俺はバイトをさせて貰えない。
竜「あー、すみません。今日はちょっと買い物に行きたくて」
一「えー？それってどこに？デパート？」
家の事情は知っている二人になら正直に言っていいだろう。
竜「スーパーです。食料の買い出しに」
美「じゃあ、しょうがないわね」
竜「はい……っあ！あの、デパートもちょっと行きたいんですけど、一緒に行って貰えませんか？誕生日プレゼントを買いたくて」
一「俺の誕生日はまだ先だぞ？」
事件を前にした時以外の見事なポンコツっぷりを発揮する一先輩に苦笑する。
竜「兄の、ですよ」
俺がそう言うと急に楽しそうになった美雪先輩。
美「いいじゃない！行きましょ！」
一「そうだな！行こうぜ！」
竜「ありがとうございます！」
よし！
二人と一緒に、最高の誕生日プレゼントを買うぞ！
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名岡颯貴(プロフ) - ？さん» ありがとうございます！とっても励みになります！誠心誠意書かせていただきます！ (2020年7月1日 23時) (
レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
？ - 続き楽しみに待ってます！ (2020年7月1日 22時) (レス) id: 5ebe61a63e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名岡颯貴
| 作成日時：2020年6月28日 16時
